内容説明
社会福祉学の研究と体系化において重要な20のテーマで、各テーマ2名の論者がそれぞれのアプローチから論じる対論集。
第1巻のテーマは、「社会福祉学の範囲」「社会福祉学の対象認識」「戦前と戦後の連続・非連続」「権力と社会事業」。社会福祉の基本的な性格と存立の根拠、歴史的な展開過程について、新たな枠組みの構築を試みる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
13
社会福祉学を取り巻く問題について、対論という形で編集された本です。1巻目は原論・歴史が取り上げられています。全体を通しては僕にとって難しい本でした。社会福祉の対象について、ニード論と主体性論で対論がされています。僕は、どちらも学ぶべき点はあると思いますが、なぜ政策論からの主張が限界にきているとされ取り上げられなかったのかは残念でした。また歴史では、戦前と戦後の連続性と非連続性が問題として取り上げられていました。様々な捉え方があるのだと思いますが、単純の捉えてはいけないと学ぶことができました。2015/01/07