音楽の詩学

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音楽の詩学

  • ISBN:9784624934354

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内容説明

『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』ほか、ディアギレフ率いるロシア・バレエ団との共作で音楽界に衝撃を与えた作曲家による、ハーヴァード大学での名講義を初めて完訳。ときに哲学的に、ときに辛辣に、その作曲理論・音楽史観から祖国への複雑な感情までを語りつくす。

目次

第1課 顔合わせ
第2課 音楽現象について
第3課 作曲について
第4課 音楽類型学
第5課 ロシア音楽の変化
第6課 演奏について/エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

2
伝統は現在を書き続け、現在を知らせる生き生きとした力。伝統は意識的で断固とした受諾から生じる。習慣は、定義からして無意識的な獲得物だ。機械的になる傾向もある。……精神を研ぐ心得。それから「結局、作品のすっきりした配置にとって──作品の結晶化にとって──重要なのは、創造者の想像力を揺さぶり、滋養となる活力を引き上げるディオニュソス的な諸要素すべてが、私たちに熱気を与える前に、ときに飼い慣らされ、最終的には法則に従うことです。つまり、まさにアポロンが法を命じるのです。」p76ってくだり好き。2022/06/20

Yoshi

0
ストラヴィンスキーのハーバードでの論議。 音楽の霊性、創造力や社会との関わり、思想などストラヴィンスキーの中身の部分が知れる。 日本の多くの音楽家は唯物的な考え方する方がやはり本当に多くて、こうしたストラヴィンスキーの論議と照らし合わせると、その差がとても奇異に映る。 上辺の技術の難しさだけじゃなく、こういう見づらい何かを得る事が芸術の根幹にある安心感というか、、 哲学の概念がない国故か技術一辺倒。 てか音大とか行くとこういう論議は行われるんですかね。 理論や背景知って終わりってのも、どうなのかな。2019/06/24

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