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内容説明
「ゆとり」「さとり」という言葉でひとくくりにされがちな今時の若者たち。しかし、彼らがつくる流行や文化を整理し、また、行動や消費の傾向をひもといていくと、そうした言葉のイメージには必ずしも当てはまらない、《新しいマインド》が芽生えつつあることが分かってくる。そのキーワードは「つくし」──。気鋭のマーケッター・若者論者が、商品や広告コミュニケーションの成功事例を分析しながら、「これからの若者」に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大阪魂
40
だいぶ前の本やけど、確かにいまの世代の人ってこーゆー感覚多なってるかもっておもた!この本では「つくし世代」を、1985年より後生まれの、個性大事教育をうけてきた世代って定義してはって、自分だけゆーより人に尽くすことで感謝されること、それで自分が嬉しいって感じることを大事にするのが基本特性ってゆーてはるねん!なので「つながり」大事でそれ以外には結構「ケチ」で人から浮くのがいやでガッつかへん、そのときええ写真とるとか喜んでもらえることをがんばる「セツナ主義」が目につくそー!高齢者の方以外はそんな人増えたかも?2024/10/30
Willie the Wildcat
40
経済・インフラ環境を踏まえた現実的思考を土台とした個性と主体性。刹那主義も物欲ではなく、環境適応が齎した結果かもしれない。「つくし」から感じる力強さに共感。特に「ケチ美学」は、(多少意味合いは異なるが)貧乏性の私の価値観と近い。(笑)事例に基づくマーケティング戦略が主題も、リーダー像なども含め子供との会話にも繋がるヒントが散見。いつも感心するのが「センベロ酒場」、「ウィル彼」などの”新語”。私自身は使う前に忘れてしまうが、語呂も良く時代を象徴。2015/09/29
ヒデミン@もも
39
うーん、そうなの? ??って感じた。多分藤本さんの年代は『つくし世代』。私の周りにいる若者は藤本さんより一回り下の世代。だから少し違うのかも。コスパ第一はそうかも。でもいつの時代も若者は時間があってお金がないもの。どうやって楽しもうかと知恵を絞った。一番気になったのは、この本の分類。675マーケティングの棚で見つけた。2017/08/30
neimu
34
ほかの人も書いていたけれど「つくし」の意味が本当にわからなかった。土筆だと思ったよね、この後スギナになるのかたとさえ。いずれにせよ、若者分析なんだろうが、散漫な印象。というか、部分的になるほどとは思えるが、論が煮詰まっていない感じ。それに若者に対しては利己的というか、自分の世界にちんまり収まって趣味に没頭して満足している印象が強いので、他者に尽くすようなイメージがわかない。娘世代を見ていても、思いやりや気遣いに溢れているのではなく、保身のためにささやかな攻撃性を隠して微笑んでいるだけ。つくし世代なんて?2023/07/08
壱萬参仟縁
29
本書の若者:’92年に小学校に入学した人よりも若い世代(29頁)。もしや、私は中年版つくし世代 なのかも(苦笑)。人からペースを崩されたくない(’15年1月調査92.2%)のは同感だし。 ぼっち席(77頁)も当時の大学生としては弁当男子だったので、私が先駆けなのかもね。 妙に今の若者に符合するのだから、俺が大学教授になった方がよほどいいんじゃね? すぐに読めてしまう本なので、気楽に若者の実態を知りたい人にはまずますの内容かもしれない。 2015/06/11