内容説明
戦後日本の中心には,常に「働くこと」があり,それがみなを豊かにすると信じられていた.しかし,そのしくみは,他ならぬ日本的「働かせ方」のグローバル化によって,破壊された.どこで道を誤ったのか.迷走する日本の労使関係の来歴をたどり,新たなしくみづくりに何が必要かを考える.
目次
目 次
はじめに
第一話 「働くこと」の意味
1 なぜ働くのか──社会の中心にあった「労働」
2 生きていくために必要なもの
第二話 日本的労使関係システムの成立
1 力のせめぎ合いが社会をつくる──労使関係
2 「成功」とその代償──日本の経済成長
第三話 転機──日本企業の海外進出
1 世界にキャッチアップした一九八〇年代
2 日本に追いつけ
第四話 日本の「働かせ方」が壊したもの
1 国境を越えた労使関係システムのパラドックス
2 浮かび上がる矛盾
第五話 「働くこと」のゆくえ──生活を支えるしくみづくりへ
1 交渉力を取りもどす
2 労働と生活をつなぐ──コミュニティ・オーガナイジングに学ぶ
3 日本でなにができるのか
あとがき



