内容説明
1995年、富山県宇尾島市立氷上小学校屋上で6年生の児童23人が起こした「児童死体損壊事件」。メディアによってこの子供たちは「獣」と名づけられ、大論争を巻き起こした。そして、9年後……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょん
15
なんだこの独特の本。何て表現したらいいか分からない…。読みにくいんだけど読めなくはなくて…(笑)同じ言葉の繰り返しで最後の方は斜め読みしてしまいました😓2019/08/02
193::@
6
結局なんだったんだろうかと読後に思ってしまった。それらしくまとめようとはしているのだが、それもそれで中身は空っぽな感じ。人物の入れ替わり立ち代りが多く、今誰が主体的に話しているのか少し読み進めないと分からない始末。軽快な調子でリズム感がありすぎる文体にも違和感があり、まるで物語とのギャップがある。書きたい内容としてはかなり興味深いのだが、いまいち書ききれてない印象を受けた。2015/10/31
北白川にゃんこ
5
軽妙な文体で語られる真の獣…!そうだな、まさにそういう獣は世間に蔓延している…。と思わせる流れがグッドだね。2019/02/06
さ~ち
5
九年目の事件とリンクした話。 獣とは…て感じなものでした。 何度か読んでなるほど〜って思ったけど、この人の本としては物足りなさが残るものでした。2013/04/29
もあ
4
富山県宇尾島市氷上小学校。一九九五年八月。この学校の屋上で衝撃的な事件が起こった。六年生の児童二十三名が日没を待って夏休みの校舎に侵入。ふざけあうなどしているうちに児童の一人がコンクリートに頭部を強打、死亡するという事故が発生。他の児童たちは所持していたナイフで遺体を損壊。その一部を屋上から投下した。── そして九年後…。2018/09/21