内容説明
1995年、富山県宇尾島市立氷上小学校屋上で6年生の児童23人が起こした「児童死体損壊事件」。メディアによってこの子供たちは「獣」と名づけられ、大論争を巻き起こした。そして、9年後……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
56
1995年8月の富山県のとある町の小学校。そこである生徒が亡くなり、他の生徒達が遺体を損壊させてバラバラにするという事件が起こります。事件の中心にいるのは謎の美少女の生徒で、やがて事件を掌握します。そして9年後の現在、その事件を模倣したような事案が発生し、日本中を震撼させます。中盤までは非常に良く出来た警察小説となっており、ラストで一気に読者をホラーへと突き落とします。筆者の他の作品も読んでみたくなりました。2024/10/14
ちょん
15
なんだこの独特の本。何て表現したらいいか分からない…。読みにくいんだけど読めなくはなくて…(笑)同じ言葉の繰り返しで最後の方は斜め読みしてしまいました😓2019/08/02
193::@
6
結局なんだったんだろうかと読後に思ってしまった。それらしくまとめようとはしているのだが、それもそれで中身は空っぽな感じ。人物の入れ替わり立ち代りが多く、今誰が主体的に話しているのか少し読み進めないと分からない始末。軽快な調子でリズム感がありすぎる文体にも違和感があり、まるで物語とのギャップがある。書きたい内容としてはかなり興味深いのだが、いまいち書ききれてない印象を受けた。2015/10/31
北白川にゃんこ
5
軽妙な文体で語られる真の獣…!そうだな、まさにそういう獣は世間に蔓延している…。と思わせる流れがグッドだね。2019/02/06
さ~ち
5
九年目の事件とリンクした話。 獣とは…て感じなものでした。 何度か読んでなるほど〜って思ったけど、この人の本としては物足りなさが残るものでした。2013/04/29