内容説明
豪華客船『北斗』の船中で、殺人事件が発生した。福岡から日本一周の旅に出発し、舞鶴港に入港する直前の出来事であった。海上での犯罪ゆえ、海上保安庁と府警の合同捜索網が引かれ、その初動捜査の中、ひとりの不審人物が浮かび上がった。水野重治という人物が、船中から姿を消していたのだ。福岡から舞鶴沖まで無寄港であることから、海への脱出しか考えられない。さらに殺害された被害者のひとりは、乗船名簿にある名前と顔が一致しないことが判明した。では殺されたのは誰なのか。消えた男の行方は……。現実と幻想の狭間を蠢く男を綴る長編ハードロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あもすけ
1
読み始めてすぐの無駄の無い状況説明、削ぎ落とされたザラザラした文章に面食らった。プラントハンター、衰退因子、ヒョウタンダコとカメレオン。知らない世界の小説だった。捨て身の強さを再認識。そしてヘリコな。ヘリじゃなくてヘリコ。知らなかった世界。2014/12/27
ぁりここ
0
骨太な作品。海保vs警察のシーンは手に汗握りました。2011/01/03
