内容説明
下北沢探偵公司の辰吉さんが、銀次と絵里ちゃんを従え、難解を通り越え不条理の域に達してしまった事件を追っかけて、白昼の団地へ夜の巷へ、はたまたインド、香港へ――。さらには、未収録の傑作短編を三つも加えて、生きててよかった二重丸の1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
13
(発掘再読)内容ほぼ記憶に残っていなかった。実にバカバカしい話の短編集。もうバカバカしさへの抵抗力試験かと思えるくらいのバカバカしさ。どうやらシリーズ物のようだ。発掘すれば他のも出てくるかな?2017/10/15
to boy
8
「牛が出てきた日」が面白かった。表題作もよかったが、これからどうなるのかというところで尻切れトンボのようです。気軽に楽しめる作品。2014/02/15
びぜんや
4
SFブーム後、そしてライトノベル前夜のギャグSF。無意味で不条理なギャグのオンパレードには、「なんでもあり」だった時代の空気が感じられますね。でも、エスプリの効いた文章に、無理矢理シュールなギャグをねじ込んできて、しかも時折ブラック、というこのリズムは、私にとっては快く感じられるもの。最近のラノベのハイテンションコメディとは逆の、「ぽかーん」としてしまうタイプの作品ですが、この作者に限っては、その「ぽかーん」が心地よく感じられるのです。★★★★☆2014/07/19
洪七公
2
既読本1994/01/06
ぼうず66
2
バカSFのある種の頂点、火浦功の短編集。 若い頃この人の影響を強く受けていたので一時期座右の銘が「そのうちなんとかなるだろう」だったなー笑 辰吉さんの方も傑作なのだが、おまけの短編も悪くない。 「ウラシマ」にはちょっとホロっとさせられた笑 『地球生命の代表として、一体どんな高みにまでのぼりつめるのか、それを思うと楽しくなるんだ』2021/06/10