内容説明
よりよい人間関係を築くための第一歩は「聞く」ことから。あなたも今日から聞き上手。ここが違う!「聞き方」の極意。
目次
聞き上手は話さない
真剣に聞けるのは、一時間以内
相づちを打つ
相づちの種類は豊かに
相づちはタイミング
避雷針になる
昔の主婦は聞き上手
自分のことは話さない
他人のことはできない
聞かれたことしか話さない〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
85
否定しないで聞く。相づちを打つ。「でも」「しかし」を言わない。相手の言葉を一部繰り返す。相手が質問してきても簡潔に答え、自分の事は長く話さない。「わかるわかる」はダメ。「ウチもそうよ」は〇。それは理解できるが、相手が被害妄想などの妄想を持っていたり、感情で話してきた場合、対応が難しい。「私は耳鳴りの音が酷いのですが、貴方に聞こえますか」「あなたに聞こえる死ねと言う声は私には聞こえません」はいいけど、否定してはいけない・・・?2013/10/25
みゃーこ
80
読んでよかった。かなり参考になる聞くための姿勢からTPOに応じた聞く技術の具体的な会話の運び方など。暗黙のルールがあったことに改めて気づかされた。深く考えることなくパターンと化していた自分なりの会話の運び方、展開、には一定のパターンがあり、その場その場で使い分けていくことの大切さを知ることは処世術として非常に有用だと思う。単に技術だけでなく聞くことが相手主体であるカウンセラーと言うプロならではの哲学は一般の場面でもかなり参考になる。良書。2013/09/28
ハイポ
76
■「相手の心を写す鏡になる。しかし、鏡のように冷たく反射するのではない。」■相手中心、相手主導で共感的に話を聞く一方で自分と相手を区別することが重要。 ■相手の話が自分のコンプレックスに触れると、自分と相手の境界が揺らぐ。相手に対して反発を覚えたり、過剰に自他を混同してしまう。しかし、コンプレックスは必ずしも悪いわけではない。鏡に温かみを与えるのはコンプレックスなのだ。■私も逆接語をよく使う、相手に対して防衛的でオープンになれないなど聞き手としてよくない部分が多くあるので、直していきたい...2022/07/08
アナクマ
59
聞き上手になるための練習帳。再読。著者は「技術」の「話をしている」のだけれど、それは堅くもなく少しも押しつけがましくなく、むしろ聞き上手のしなやかな人柄・態度を強く感じさせる。◉本書の内容は専門家にとっては初歩の初歩なのだろう。また、体系的・網羅的でもないかもしれない。しかし、聞く技術の真髄は、小手先の小器用なテクニックではなく、心の在りようなのだと感得できる良書。繰り返し読みたくなる、やさしい手触りの本です。 2017/08/31
TomohikoYoshida
58
聞く技術の要素はとても多くて、一度読んだ程度では覚えていられない。ただ、ひとつ心がけとして常に気をつけなければいけないのは、「自分は聞き手であって、話し手ではない」という自覚である。相手を否定せず、相手のタイミングにまかせ、適切にあいづちを打ちながら、話を聞いていくことに意識していきたい。2020/08/06