内容説明
N.Y.、サンフランシスコ、神保町、足どりも軽やかに向かう先はいつもその街いちばんの古本屋――。中目黒の小さな書店から、本を巡る新しいムーブメントを牽引し続けてきた著者の初エッセイ集。古書店主であり文筆家、現在は『暮しの手帖』誌の新編集長として注目される彼の、本から始まる「旅」の原点。出会いの喜びと、自由であれ! という今も変わらぬメッセージに満ちた、瑞々しい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
21
初期のエッセイ。文章に巧さというかアクの強さがあまりなく、素朴な感じがして、本が好き、古書店が好きというのが真っ直ぐ伝わってきます。2014/04/09
だーぼう
20
本の表紙より、その文体にからだ中から冷や汗が出た。ようやくこの人から本の話をがっつり聞けた!ブログに感想を書きました。2017/10/09
run
11
予備知識なく読み始めたら、あれ?なんだかすごく若い? 松浦さんの若き日のエッセイでした。別人のようと思ったり、やっぱり松浦さんだあと思ったり。ゆっくり古本屋に行きたくなった。2015/02/23
あつ子🐈⬛
8
「本の楽しみ方なんて人それぞれなので、外の声には耳を貸さずに、自由にブックハンティングしてみてはいかがでしょうか。」 弥太郎さんの自由と責任に対する絶妙なバランスが、昔から好きです。好き勝手に生きるにも資格がいるのだ。 本書は1997年から2000年にかけて綴られたコラムなので時代を感じるものが多い。それが私の懐古趣味に合うのだろうか。沼田さんの『あとがきにかえて』も佐伯さんの解説も、著者との関係性がうかがえてイイなあと嬉しく読みました。コロナが終息したら、町へブックハンティングに出かけることにしますか!2022/02/25
やまゆ
8
著者の若かりし頃、ビジュアルブックへの情熱が文章からあふれ出ている。過去に「翼の王国」や「ブルータス」に掲載のエッセイも載せられているが、その雑誌に合った文章とはこういう文章だというのが素敵に思える。2018/01/20