ジョージィの物語 ― 小さな女の子の死が医療にもたらした大きな変化

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ジョージィの物語 ― 小さな女の子の死が医療にもたらした大きな変化

  • ISBN:9784862761972

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内容説明

これは、一人の母親の
喪失と再生の記録である。

2001年1月、幸せな家族を悲劇が襲った――。
世界トップクラスの病院で治療を受けていた1歳半のジョージィは、
コミュニケーションの行き違いが招いた医療事故のため、命を落としてしまう。

娘の死を受け入れられない母ソレル。
病院との対立、夫婦の危機、苦悩と葛藤……
絶望の底に沈んでいた彼女は、心ある人々の支えで
少しずつ自分を取り戻していく。

ある日、医療事故で落とす人があまりにも多い現状を知り、
ソレルは新たな決意を固める。それは和解金を使って財団を設立し、
事故を起こした病院で安全への取り組みを始めることだった。

問題の大きさと複雑さに翻弄されながらも、
多くの協力者と出会い一歩ずつ前へ進んでいく。

父を医療事故で失い、病院の改革に身を捧げる若き医師。
医療事故を繰り返さないと誓う看護師たち。
そして、同じ悲劇に見舞われた無数の患者と家族たち。

「医療事故で苦しむのは、関わったすべての人なのだ」
さまざまな人との出会いと触れ合いのなかで見えてきたものとは……。

<p>◆各界からの推薦 ◆
高久史麿氏(日本医学会長、医療の質・安全学会 理事長)
嶋森好子氏(東京都看護協会 会長)
種田憲一郎氏(WHO西太平洋地域事務局 患者安全専門官)
ほか</p> 「世界を変える50人の女性」に選ばれた著者が贈る渾身のメッセージ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

12
医療従事者として、医療安全を家族側の心の奥底にあるものから、考えることができた。あらためて人を動かすのは何よりストーリーですね。2016/09/18

twinsun

7
広尾病院(1999)、横浜市立大学(1999)、デューク大学(2003)と医療事故が続く中、日米ほぼ時を同じくして豊田郁子(2003)並びにソレル・キング(2001)がこどもを医療事故で亡くし“患者安全を確実にするために最も重要なのはコミュニケーションである”という事実に医療界が光をあてることを促した。事実は明らかにされ癒しには時間を要し苦しみ・悲しみ・無念さは共有されるものでなければならない。傷ついた医療者にも思いを寄せるに至る歩みは医療チームへの患者参加やコンディション・ヘルプ導入へと進んでいく。 2022/12/01

siopop

3
この本の主人公の転機はやはり皆の前でジョージィの事を話した時から始まったのでしょうか?心の内をさらけ出すのはとても難しい事だけど、多くの人の心を開かせ変えるのはそれなくては適わない。怒りを内に籠らせず、医療の改善に向けるって言葉で書けば簡単だけど、実行するのはとても難しい事のように思えます、機会と能力と、そしてそれを掴む意思があったからなしえる事が出来たのでしょう。大変心に残る素敵な物語だと思います、願わくばもうこのような小説が誕生するきっかけが生まれませんように、そう願っています。2015/03/13

ゆーや

2
2015年31冊目。自社本のため割愛。2015/02/25

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