ワニの本<br> 経済で読み解く 大東亜戦争 ~「ジオ・エコノミクス」で日米の開戦動機を解明する~

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ワニの本
経済で読み解く 大東亜戦争 ~「ジオ・エコノミクス」で日米の開戦動機を解明する~

  • 著者名:上念司【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • ベストセラーズ(2015/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784584136157

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内容説明

「大東亜戦争」とは何だったのか?
“地政経済学”で「日米開戦」の謎を解く!
日本は70年前も「資本主義」の強国だった!!
「金本位制」復帰による「世界恐慌」で瀕死の欧米、「共産革命」のソ連&中国……。
「第一次世界大戦」から「大東亜戦争」「高度経済成長」まで、グローバル経済の荒波に立ち向かった日本の苦闘を“経済的視点”で描く。
「経済」がわかれば、「戦争」がわかる!
戦後70年睦月に贈る、著者渾身の書下ろし!!
日本はなぜ「大東亜戦争」に突入したのか
 ■ 「軍部台頭」というファンタジー
 ■ 「昭和恐慌」の真因は“インフレ”ではなく“デフレ”
 ■ 「戦争をすると儲かる」は本当か?
 ■ 「金本位制」の致命的欠陥
 ■ 金本位制絶対派 vs. 元祖・リフレ派
 ■ 経済には「絶対に逆らえない掟」がある
 ■ 戦前にもあった「日本ダメ論」
 ■ 経済政策の間違いが「大東亜戦争」を招いた、他

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

40
国家間の戦争が総力戦に移行して百年。ところが、わが国ではこの意味がいまだに理解されていない。軍隊同士が戦うだけが戦争ではない。総力戦では経済,文化,思想,宣伝などのあらゆる部門が動員される。勇ましい強硬論やお花畑のような楽観論で世論を誘導し、為政者に誤った判断をさせるのも戦争。中でも誤った経済政策を選択させ、経済停滞により極端で危険な意見を支持させるのが現代戦。遅効性の毒のように原因をうやむやにし、戦勝国の振りかざす正義が憎悪の連鎖を生む。プロパガンダに騙されないためには、私たちが賢くなるしか方法がない。2017/05/14

アベシ

32
第2次世界大戦への道筋を歴史的事実を踏まえながら、金融政策という視点から説明している。いろいろな経済書を読んでもなかなかよくわからなかった経緯が当時のグローバルスタンダード「金本位制」というキーワードでとても明瞭に理解できました。経済のスピード化にシステムが対応できなくなっていく様は現代にも通じるものがあるでしょう。20世紀はその選択肢の中から戦争を選んだということでしょうか?同じ過ちを犯さないようにするには、何ができるでしょうか?2019/08/16

出世八五郎

27
金本位制の弊害はデフレを招くのが必然なこと。生産力及び生産技術が伸びた場合、それに対応するお金がないといくら生産してもお金足らずのデフレとなる。かつてグローバル・スタンダードと信じられた金本位制を近代戦争の要因それもかなり重要な要素として、1900年代前半の世界から1945年以降の日本の高度経済成長について述べた。題名は売る為で中身は上述の通りだけど、経済に疎い読者には非常に面白い。現代もデフレ容認以外にたくさんのグローバル・スタンダードがあるが、自分を見失わず流されぬ生き方が自己を救う。AIIBは無視。2015/03/28

もりやまたけよし

25
久しぶりにすっきりする経済本に出会った感じです。論旨がすっきりしているのが読みやすくていいと思います。経済政策の話と過激な思想を絡めたところが、新鮮でいいですね。たしかに、人間なんて生きている時代の空気に流されるアシのようなものですから、経済がどん底になってしまうと、極端な思想に走るのは、納得できます。どん底の時ほど地に足がついたしっかりとした思想や行動が、やはり必要です。そう考えると、尊王攘夷という思想も過激ですね。明治維新の思想が、現実化する部分の解説を、今度、ジョウネンさんに期待したい。2015/06/05

TheWho

21
経済評論家の著者が、経済の視点から歴史を再評価するシリーズ本で、今回は、日本にとって史上最悪な状況に陥った大東亜戦争(第2次世界大戦)に至る経緯から敗戦、戦後復興の実態を語る1冊。教科書的には、第1次世界大戦後の好況から昭和恐慌インフレによる軍部ファシズムの台頭、又は非白人国家への制裁が云われるが、本書では金本位制による世界的デフレ不況と各国の対応の違いを言及している。正に現代日本における緊縮財政派とリフレ派の攻防そのままであり、アフターコロナを見据えた現在に警鐘を鳴らす1冊です。2020/06/06

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