新潮文庫<br> ミカドの淑女(おんな)

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新潮文庫
ミカドの淑女(おんな)

  • 著者名:林真理子
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 新潮社(2015/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101191133

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内容説明

その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇……。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

116
きゅん死に♡】学習院女子部になった華族女学院を創設した下田歌子。皇后に気に入られ、時代の寵児に。伊藤博文、乃木希典などの歴史的人物。平民新聞などの歴史的な媒体。時代を知るのによい。2015/02/14

千穂

25
下田歌子、名前は聞いたことがある程度だったが、岐阜県出身だったとは〜明治の時代、女官として宮廷に出仕するや、その才能から皇后の寵愛を一身に受け学習院女学部長にまでなるが、幸徳秋水の平民新聞にてスキャンダル暴露の連載記事が。この時代のトップ、伊藤博文、乃木希典…と錚々たる面々の登場に物語は進む。旧字体の誌面の読みづらさに四苦八苦しながらも中々興味深く読んだ。2023/04/06

井戸端アンジェリか

23
伊藤博文がエロジジイなのは聞いた事があるけれど、下田歌子さんは存じ上げませんでした。 妖婦ですか。そんな事言ってさ、どうせ妬み根性満々の輩によるでっちあげじゃないの? え?そうでもないですか、寝たですか。結局女は体を使わないと男社会で出世できないんだよ大奥がいい例じゃん、と念を押されたような変な心持です。2016/12/19

アラレちゃん

20
林真理子は嫌いで、現代物の恋愛小説は読む気はさらさらないが、これは薄いし明治物だったので、読んでみる気になって読んでみた。なかなか、面白かった。下田歌子のことは、名前は知っていても、どんな人物かは知らなかったので、勉強にはなったが、林真理子の下田歌子観って明治の男と一緒なんじゃない!?と思うのは裏読み過ぎかな^^; この本でテレビに出ている、竹田恒泰さんの曾祖母に当たる人の、お母さまが出てきます。(明治天皇の権典侍(側室)の人)2012/09/07

青いうさぎ号

16
繰り返し読む林真理子の歴史もの・その1。明治天皇、乃木希典、伊藤博文、大山捨松など、歴史上の人物がリアルかつ人間的に描かれる。瀬戸内晴美の「遠い声」を読んでいたので、ちらっと出てくる幸徳秋水にワクワク。併読をオススメ。2011/07/01

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