内容説明
一匹の路上の猫が辿り着いた浅草の小さなカフェ。ヒトの輪の中でひたむきに生きたその猫は、いつしか「親分」と慕われ伝説の看板猫となった――。いしいしんじさん、坂本美雨さん推薦!猫愛あふれるフォトエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベル@bell-zou
31
それが当然のように銀次親分はIzumiさんのところへやってきた。後にIzumiさんが関わることになるボランティア活動もまるで見越していたかのように悠然と彼は彼の勤めを果たし、逝った。読み友さんのレビューから手に取る。パラパラと捲ったその先の"腎不全"の文字にドキリとした。同じ病気のウチの猫。今は至って元気で甘えられたり噛まれたり。猫の前では誰もが子分なのだろうな。【猫本を読もう 読書会】https://bookmeter.com/events/6062 参加中2019/02/16
たまきら
24
Izumiさんも親分もいっちゃったエフはさびしいよ。オタマの頬にうっすらと残る親分の爪跡まで話題になる。次の一歩が踏み出せずにいるよ。2017/08/29
timeturner
8
かっくいーなあ、銀次親分。ご存命のうちにお目にかかりたかった。猫生の最後の4年間を幸せに過ごせてよかったね。2016/03/17
pugyu
7
一時期浅草に通っていたとき、銀次親分を見かけたことがありました。貫禄のある猫ちゃんだな〜と思っていました。彼にも色々あったのですね。ちゃんとお客さんとしてカフェに入りもてなしてもらえばよかったな。2015/10/21
tomatobook
6
浅草にあるギャラリーエフの看板猫銀次親分の物語。2009年にふらふらとやってきたボロ雑巾のようなネコ。銀次と名付けられ、亡くなるまでの4年間の日々。読んでいると、まるでワタシも銀次子分であるかのような気分になる、病気に気を揉んだり、保定袋ってすごいと感心したり、銀次の働きっぷりを誇らしく思ったり、そして、窓辺で突然に亡くなる場面ではうっすら涙が。表紙の立ち姿は素晴らしくオトコマエだ。2022/03/21