内容説明
いまから70年前―太平洋戦争の過酷な環境の中、鹿児島の「知覧」という町に、誰よりも命と向き合い、愛に生きた人がいた。その人の名は「鳥濱トメ」。この物語は、「特攻の母」と呼ばれたひとりの女性の波乱の人生と、この国の未来を思い飛び立っていった特攻隊員たちを描いた、小説でもドラマでもない、真実の物語。祖母トメの意志を継いだ実孫・鳥濱明久が、戦後70年のいま、語り継ぐ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykmmr (^_^)
95
鳥濱トメさん。太平洋戦争末期、鹿児島・知覧に軍の為の飛行場が出来、戦局の中でそこが『特攻』の出陣の場所へ変化した時、数多くの特攻で散ることになる英霊たちのお世話をし、知覧の『母』として慕われた。出陣が決まった英霊には、栄養のある卵・鶏肉を使い、『親子丼』・『卵丼』を最後の晩餐として食べさせて送り出す。戦時下で食べ物すらない訳なので、彼女は自分の着物を引き換えに、卵・鶏肉を手に入れた訳だが、元はそれが手に入りやすい地域。そこからもう、賢さがわかる。2021/12/08
北本 亜嵐
21
筆者は「特攻の母」と言われた鳥濱トメさんの孫による「戦後70年」の節目に書かれた著書。身内だから書けるトメさんや伝え聞いた特攻隊の若者たちのこと。現在の繁栄は多くの人たちの上に成り立っていることを決して忘れてはならない。お気に入りさんがコメントでも紹介されていた「死んでいった特攻隊員と異なり、私たちには、必ず明日がやってくるのです」1日1日を丁寧に生きていかなければと改めて思った。2016/05/13
ぴぴぴ
3
知覧のことやトメさんのことを知ったのは、永松茂久さんの講演会で。 それまでは、戦争の一部としか捕らえていなかった自分が情けない。 自分は女だから、そして母になって、トメさんの思いがほんの少し理解出来るようになった。 特攻会館周辺では、なみだがとまらなくて、ずっと泣きっぱなしでしたが、本を読んで、トメさんのこと、青年達のことをまたかんじ、この事実をまた次の世代に伝えていく必要が自分にもあると思いました。2016/11/10
加奈絵
1
読みおわった(2回目)~‼️ トメさん、凄い女性だったのが、改めて分かる❗ 戦時中もだけど、戦後から死ぬまで特効の母として生きた方。自分の考えや夢を、どんなに時間がかかろうとも、周囲の方々の賛同を得て叶えてきた。それだけでなく、周りの人がトメさんの考えに共感し、行動している。凄い影響力のある方だった事が本を読んで感じた❗2023/02/04
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