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内容説明
小泉ポピュリズム政治の限界が露呈しはじめた。漂流する日本の舵取りは、いったい誰に託すべきか。二大政党制、政界再編へのシナリオはいかに。戦後政治の現場をつぶさに見てきた稀代の政治家が、議員バッジをはずしてもなお、国を憂い、真に自立した国家のヴィジョンを語る。著者は、戦前と今日の政治状況が奇妙に符合していることを指摘する。1936年の「二・二六事件」から大東亜戦争で敗戦を迎えるまでの間と、90年代のバブル崩壊後の10年あまりのことである。ともにこの間、10人近くの総理大臣が登場しては消え、政治リーダーが国家の基本政策をないがしろにしていた。その先にあるのは、崩壊の一途である。今こそ取り組むべきは、憲法、教育基本法の改正、安全保障、東アジア外交における骨太の政策ではないのか。自らの政権を回想し、「政治家は歴史法廷の被告席に立たされている」と説く。政治から歴史観、人生観まで中曽根哲学の真髄を結集した書である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
10
2004年9月の本。首相当時を覚えている。正に「タカ派」ってイメージ。改憲、靖国参拝を自ら説明。気がつくと、論理的におかしな主張もあるが、全体的にはっきりしている。それにしても約束を違えた小泉氏のことは、未来永劫、末代まで許さないのだろうな。風見鶏と、よばれたことも、しっかり自分なりの(都合のよい)解釈をして、さすがだと思った。2019/05/27
KJ
4
日本国憲法は「無国籍」だ。蒸留水の様で日本特有の味がせず、ブラジルやメキシコでも十分通用してしまうという。それで何が悪い。世界のどこでも通用するということは、それだけ人類普遍の価値を謳っているということではないのか。そうした主張を保守主義者は、戦後に蔓延したマルキシズムの弊害だと批判するのだろう。もちろん日本人の持っている伝統や文化には誇るべきものはある。ただ、本来権力者を縛るために存在すべき憲法に、国民への価値観の押し付けや義務を課す要素は必要なのだろうか。愛国心とは決して上から押し付けるものではない。2013/07/06
bigtree
3
親の代から反自民でしたが、日本近現代史を学んでみると中曽根さんの国鉄民営化は意義があったようにしか思えない。だから思い切って、中曽根さんの著作を読みました。特に教育に対する考え、右でも左でもない真ん中の教育がある、というものには共感しました。もっと深く学ばないと良し悪しは言えません。2014/05/21
Humbaba
3
トップに立つものにとって最も大切な事は,大局を見失わないことである.そして,その大局を守るためであれば,他のことについては多少の譲歩も厭わない.すべてを予定通りに行うことがベストだが,それは基本的に無理な話である.そうすれば,自分の軸となるものが何かを考え,そこを揺らがせない事が大切である.2010/09/16
結城あすか
3
総理学ってタイトルが付いてるけど、著者が好き勝手に自分の言いたいことを書いてるだけど言えば、そういう本にょ。ま、中曽根内閣ぐらいの危機管理意識があったら、阪神大震災もあんなに被害が拡大しなかっただろうとは思うにょ。災害を目の前にして「何事も初めてのことだから仕方が無い」なんて総理は嫌だにょ。2005/05/12




