内容説明
読書は旅である――万巻の書を読み、万里の道を行くとき、新しい知的空間のきらめきに、生きる充足感と読む醍醐味を知る。書物が開く“未知の世界”に旅する愉しさは、何物にも替えがたい。自分の世界がすこしでも広く、すこしでも深く拓かれていく喜びを、共に味わうために、若い世代に贈る体験的読書論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
7
いつ読んでも、得るところがあります。わたしみたいに積読の人間にとってはいつも勇気づけられます。本(というか読書)に関する箴言がよく出てきます。なぜ出版社はこのような本を絶版にしたままにするのでしょうか。本屋さんにとっても非常に強い味方になると思われます。2013/06/19
ひさだ
6
●真の読書とは自己の完成を目指した読書。■鳥が枝を集めるように、本棚を埋めることで精神の巣ができる。するとそこに自分の世界が出来上がる。■情報化社会は、本の知恵を単なる情報にまで貶めた。情報として消費されて捨てられる本たち。■映画や音楽は早回ししないのに、読書は速読がもてはやされている。読む前に礼をするくらいの気持ちでじっくりと読むべき。▶読書本は何冊か読んでるけど、本の価値をここまで高めてくれたものはなかった。しかし情報化やら消費やらは耳が痛い。そうは言われても、沢山読みたいんですもの。2019/03/21
kuchen
5
書物・読書論。まえがきから心を鷲掴みにされた。自分は今までどのように本とつき合ってきただろう。もっと早くに出会いたかった。2017/06/18
takam
4
読書好きとしては共感できることは多かった。特に積読していることは普通であって、それに対して後ろめたさを感じる必要はないという点で共感できた。また、年齢に応じて読書の読み方が変わっていくことは実感としてあるので、そこにも共感を覚えた。2018/08/13
ikedama99
3
「愛書家」という響きがいい。何回目かの読み直しだが、その時に引いた傍線や書き込みは、今でもそんなに違和感はないのだから、自分にとっては、ストレートにせまる内容なのだと思う。森本哲郎さんの本の中でも読み返し回数、多いです。あっ、本文中に出てくる本も何冊か買いました。 そのうちの1つ「禅林句集」は手元にあります。2012/07/22
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