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内容説明
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物語の主人公は、2種類の素数。「4で割って1余る素数」と、「4で割って3余る素数」。一方は「2つの整数の平方和」で表せるが、他方は表せない。一方はx^2+1の素因数に現れるが、他方は決して現れない。両者の無限性を証明したオイラーの巧みな方法とは? 2つの素数の個性がわかる、連分数や平方剰余の相互法則、ガウス素数とのふしぎな関係とは? (ブルーバックス・2015年3月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
25
#説明歌 ユークリッドフェルマオイラガウスらも等差数列4n+12017/09/13
calaf
21
数論、特に(奇数の)素数に関して、{4n+1}と{4n+3}とに分割して考える事から様々な事を解説した本。良く似た本はたくさんあるけど、こういう切り口で解説した本は初めて読んだかも。それにしても、数論は面白いけど難しい...私の能力では全体が見渡せないというのが原因かもしれませんが。2015/05/03
P.N.平日友
10
シンプルな定義の素数。こんなに奥深いものだとは…素数か無限であることを調べたりしてどうなるの?と言われればそれまで。しかし、問題を多角的な視点からとらえ、さまざまアプローチから鮮やかに証明していく。カッコいいではないか。問題を解決する上で定義すること・問題の本質を理解することの重要性を学べた。テクニック的なところはじっくり書きながら格闘しようと考えている。補足があるので高校数学を忘れてても読み進めることができる。ただ、数学が専攻でない人にはかなりレベルが高い内容だと思う。でもオモシロイ。2020/01/23
びすけっと
9
2015年3月刊。新聞紹介つながり。整数論や「素数」と見ると、ちょっと覗いてみようかなという気持ちが起きます。あれだけ分からなくて苦しんだのに。4n+1、4n+3は何度もノートに記した気がします。2以外の素数は4で割ると1余るか、3余るかどちらかに分類されます。同じ素数でも素性が異なるところがおもしろい。学生時分には理解できなかったところが少しだけ分かった気がしました。読みたい本が他になかったら、計算しながら読み進めていたかしら?(いや、きっとそんなことはないだろうな~)2015/07/22
P.N.平日友
8
再読。大枠は「4n+1」「4n+3」で表すことができる素数の性質についての内容。5章構成。あまり数学をよく知らなくても、1章の分布だけでも読むとわくわくすると思う。いろんな人が関わってひとつの定義からさまざまな定理をつくる、歴史として読み進めるとよくわからなくても楽しめると思う。最近見たyoutube大学の数学の偉人たちの動画がすごくよくまとめられていてわくわくした。探偵ナイトスクープで著者たちが出演した回があるらしい...みてみたいなぁ。(本書と少し関係ある内容らしい)2020/05/04