内容説明
彼は金のため、彼女はベッドでの経験のため、互いを利用するつもりだった。■「だけど、なぜ私なの?」長年の友人ルークに結婚を申し込まれたマギーは、驚いてそうきいた。ルークが自分を愛していないことは知っていたし、彼の父親が結婚を遺産相続の条件と遺言したことも知っていたので、これが便宜上の結婚の申し込みだろうということは、彼女にもわかった。でも、堕天使のように罪深いほど魅力的な容姿の彼となら、便宜上であっても結婚したがる女性はたくさんいるはずだ。気弱で色気もない私なんかより美しい女性が。しかし彼はこう答えた――君は僕に期待しても無駄だと知っているし、僕は、僕を愛していると思いこんでいる女性と結婚するのは嫌だから、と。マギーは彼との心地よい友人関係を危険にさらしたくはなかった。けれど、彼女自身、どうしても解決したい悩みがあり、それには彼と結婚するのが一番の方法に思えた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
ヒーローの前の結婚にまつわる話にひく。結婚した理由も平気で浮気する神経も離婚した理由もなんだか嫌。ヒロインと再婚した理由は情状酌量の余地があるけれど、再婚後邪魔しにくる元妻がこれまた嫌な女性。すべてヒーローのせいだと決めつけているけれど自分の責任はきちんと負うべき。いい年した大人なんだから。よりによってヒロインのいとこだから、これからもつきあって行くしかないと思うとげんなり。読みながら眉間にしわ。好きな作家さんだけにがっかり感が半端ない。2016/03/20
サティーシャ
1
遺産相続のため、長年の友人でプレーボーイのルークに便宜結婚を申し込まれたマギー。結婚離婚を繰り返した父親のトラウマで壁を築いていたルークの壁をじわじわ壊していくマギー。よかったです2015/09/26