講談社現代新書<br> AIの衝撃 人工知能は人類の敵か

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講談社現代新書
AIの衝撃 人工知能は人類の敵か

  • 著者名:小林雅一【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883078

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内容説明

脳科学とコンピュータの融合が私たちの常識を覆す! 自動運転車、ドローン、ロボット兵器、雇用・産業構造、医療・介護、芸術……。「自ら学んで成長する能力」を身につけた次世代ロボットは、人間社会をどのように変えるのか。はたして、AIに脅かされる職種とは? AIが「人類を滅亡させる」のは本当か?  いまそこにある「日本衰退」の危機とは? 人間の存在価値が問われる時代の必読書! (講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

145
4章構成で最近のAI関係のトピックをひと通り概観できる。第一章はディープラーニングやビックデータ、自動運転、画像認識をはじめとして最近のAI応用のニュース紹介と、ホーキング博士などのAI脅威論の紹介。第二章はAI技術とブームの歴史を振り返る。第三章はDARPAの災害救助ロボットなど新しいロボット活用分野について触れ、家庭用サービスロボットがあらゆる情報を吸い上げる可能性について危機感を煽る。第四章は将棋電王戦とインダストリー4.0に触れ、人類がAIに追い越されてもまあ幸せなんじゃね?という結論に落ち着く。2015/11/26

KAZOO

128
むかし、AIという映画を見ましたが、そのときは完全にロボットということでした。最近のこの分野の本に比べると2年前に書かれているせいか、何方かというと実例はグーグルくらいであとは状況の説明が多い気がしました。最近の本ではディープラーニングということでそれをロボットなどに対応させてということが中心になっているような気がします。IoTとビッグデータ(IBMが主張しているとくに非構造化データ)をどのように利用していくかではないかと思われます。2017/07/06

Miyoshi Hirotaka

103
電話交換や銀行振込などかつて人手をかけた仕事はコンピュータものになった。自動運転も近いうちに実現する。ところが、対向車線から自動車が割り込んできた場合、回避先の歩行者を犠牲にするか、衝突する場合、どの席に乗っている人の命を優先すべきかという倫理問題も機械に権限移譲することになる。仮に、その技術が確立した場合、まるで人間そのものが不要になるかのようにも思える。しかし、人類は自分よりも優れた存在を創り出し、それを受け入れてきた。このように将来を見据えることができる叡智と包容力がわれわれ人間に残された最後の砦。2016/09/11

かみぶくろ

102
大変勉強になった。AI開発の現状やそれがもたらす産業構造の革命から、基本的なAIの仕組み、創造力との近似性まで概括的に良くまとめられている。自発的に学習を続ける人工知能は人類を滅ぼすに至るのか、という昨今よく聞く説について、筆者はAIと共生している未来を予測する。が、あまり根拠は示されずそこだけやたらと楽観的に感じた。人間より遥かに優れた知性を、人間の都合の良いようにだけ使いこなすことが本当にできるのか。人間が地球を我が物顔で搾取しているのは、現状で地球上もっとも知能が高いという理由だけの気もするのだが。2015/07/06

AICHAN

90
図書館本。「AIは金融市場を混乱させ、科学者や政治的リーダーを出し抜き、我々人類が理解できない新兵器を生み出してしまうかもしれない」という。「まさか」と思って読み進めると、「どうやらあり得る話だな」とわかった。それと我々日本人が考えるべきは、AI研究をリードしているのがアメリカのGoogleだということ。このままいくと世界はGoogleのAIで席巻され、日本の産業の大半がアメリカ資本に奪われる恐れがある。いや、おそらくそうなるだろう。そういう話で、読んでかなり不安になった。2020/04/16

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