新装版 大英帝国衰亡史

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新装版 大英帝国衰亡史

  • 著者名:中西輝政
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2015/03発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569823966

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内容説明

第6回山本七平賞、第51回毎日出版文化賞、ダブル受賞に輝く名著、待望の復刊! 本書は、「日の没するところなし」と謳われた大英帝国の、誕生から衰亡までの過程をつぶさに検証した長編歴史評論である。ギボンの『ローマ帝国衰亡史』を挙げるまでもなく、歴史上、帝国が興隆し、衰亡の道をたどった過程を描いた歴史書は数限りない。その意味で、歴史とは「幾多の帝国の興隆と衰亡の歴史」といってもよいかもしれない。覇権国は、何をきっかけに歴史の檜舞台に駆け上がるのか。危機はどのような形で忍び寄るのか。そして、大国はいかにして主役の座を下りるのか。大英帝国の興隆に寄与した3つの戦争と、衰退の節目となった3つの戦争に着目しつつ、多彩な人物描写も交えて、克明に描いていく。大英帝国の栄光と苦難の歩みは、現代の世界を見通す上でも、きわめて有益な示唆を与えてくれる。国際情勢が激動する今こそ、ぜひとも読んでおきたい一冊である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

16
大英帝国が衰亡して行く様を女王エリザベスの時代から考察。雑誌「Voice」が初出。19世紀から20世紀前半にかけて少しずつ確実にそして第一次大戦・第二次大戦を経てついにイギリスはヨーロッパの一島国へと進んで行く。チャーチルの果たした役割は目から鱗の考察でした。大英帝国同様イラクで躓いたアメリカは同じように衰退して行くのか、再びヨーロッパから離れようとするイギリス、21世紀の世界を見る上で考えさせられる一冊。2018/02/08

masabi

14
世界最大の版土と人口を抱えた大英帝国の衰亡はなぜ起こったのか。帝国の支配は威信や精神による。あまりにも広い植民地に見合う軍事力の確保は財政にも重荷となるので、軍事力ではないモラルによる統治となった。巧妙な外交を支えたのは幼いころから教養や過去の経験を伝えた古典に親しんだ貴族層である。外交の経験を後世に残すことになる。第一次世界大戦は最大の死者数を出し、貴族や学生など帝国の将来を担う人材を喪失した。第二次世界大戦によって帝国は実質的に破産した。2016/02/17

roatsu

11
「わかっていながら、どうすることもできないまま、坂道をころげ落ちてゆく」という文中の一文が重く響く、示唆に富んだエリザベス時代から20世紀までの英国史の読み物。90頁から95頁の父子相伝される精神の貴族の記述が特に印象深い。現実感覚を欠いた観念的反対派や殉教者的知識人が跋扈する社会、というのはまさに今の歪んだ日本社会を言い表した痛烈な警句といえる。歴史は繰り返すと言うが、無惨な先例は繰り返す必要はなく、だからこそ合理的に歴史を学んで教訓を得て対策を実践しなければ。2015/06/07

或るエクレア

6
経済に関しての英国の衰退が面白かった。ロンドン万博があった19世紀中期の絶頂期に帝国の衰退は始まっていて、覇権確立のために自由主義経済を推奨するも後発国に負け、ボーア戦争が泥沼になり、しょうがないので植民地諸国の間だけでの自由経済などという怪しいものを推奨した。ほんと今のアメリカとそっくりだなあと思った。2015/06/06

ıɯɐɯɐ‾oʇɐs

5
タイトル通り、崩壊の歴史を通して大英帝国の有様を論じた本です。歴史科目の推薦本として手に取りました。帝国の終焉にむかって、キーマンたちがどう考え、何を選択をしたのかという切り口が面白かった。■歴史の本は殆ど読んだことがなかったので「衰亡論」というジャンルも初めて。「歴史を俯瞰することはできない」からこそ、歴史の本は視点やテーマで追っていくものなんだと感じました。■不謹慎ながら、ユトランド海戦の細かな様子が読んでいて熱くなりました。大艦隊の様子とジェリコー大将の決断は手に汗を握らずにはいられなかった。2020/11/22

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