内容説明
世に「人権派」と呼ばれる人たちがいる。「人権」という言葉は今日ではヒューマニズムに満ちたという趣きも若干あってか、これに正面から異論を唱える人はそう多くない。しかし多くの人たちは、裏では「人権」にいかがわしさを感じている。何しろ「人権派」が顔を出すのは、死刑廃止論、犯罪加害者の権利、子供の権利、女性の権利、外国人の参政権、国旗・国歌反対、自衛隊違憲、戦争責任、従軍慰安婦、戦後賠償などといった問題が論じられるときであり、その主張の仕方も妙に戦闘的、エキセントリックであって、やはり「人権派」とは「特殊な人たち」だと思われてならないからである。本書は「人権派」の中でもとりわけ法律論を駆使して「人権」を振り回す「人権派弁護士」に焦点を当てて、そのいかがわしさを明らかにしたものである。ここには彼らの甘言に惑わされることなく、国民の常識を信じてほしいという著者の願いもこもっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
35
どちらかというと「人権派弁護士」は好きではない私ですが、共感できる章もあり、そうでない章もあり。一方だけの言い分でのみ鵜呑みにするのは良くないでしょう。人権派側の著書もあれば読んでみたいと思った。ただこの方の考察は表面的で、もう少し踏み込んだ内容を期待していたのですが残念です。これでは「人権派弁護士」に軽く論破されてしまうのでは?2016/04/24
ひかりびっと
3
著者がいかに「人権派弁護士」を嫌っているのかがよくわかる書物。ほぼ感情的に書き殴ったものだが、著者の語ることは読んでいて僕はヘッドバンキングをするかの如く頷いたのは言うまでもない。「人権派弁護士」は人類にとって吐き気を催す邪悪そのものである。2019/03/13
katta
0
☆☆2008/11/20