内容説明
5年前、響(ひびき)の暮らす田舎町に、都会の小学生たちが校外学習で訪れた。同学年の5年生と言葉を交わすうち、彼らを廃校に案内する。きもだめしをすることになった響たちは、ある事件に遭遇し、一人の女子が大怪我を負ってしまう。責任を感じ、忌まわしい記憶を封印した響だが高校生活に希望を抱くなか、あの日の彼らと同じクラスで再会する――少年少女の鮮烈な季節を描く、青春冒険譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
だんじろー
111
リアルな女子高生とダメ教師の描写はさすがです。三十ウン年前の眩き高校時代を懐かしみながらの読書。青春って、何でこれほどまでに面倒くさいんだろう。もっと学業や部活に専念しなさいよ、と思ったけれど、自分も歳をとった証拠ですね。でも“青春冒険譚”とは少々大げさだなあ。小学生時代の事件の真相があまりにも情けなかったし。軽い気持ちで臨む、青春小説の位置づけでした。2016/04/09
ひめありす@灯れ松明の火
98
何だかふかふかとずっと不思議な感じで、落ちどころを探したくなる感じでした。足が着かなそうで着いている競泳用のプール、ただし丁度25メートルの真ん中くらい、みたいな。どっちに行ってもちょっと苦しけど、どっちかには行かなくちゃ。だから響が少しずつ動き出して、ほっとしています。でも五人より他の人々のどろどろ具合が面白い、気もする。働きすぎる自意識と暴走する潔癖と、頑迷に守りたい自分。最後に小田切先生は、もう少し大人になるべきです。生徒を傷つけるものをどうにかしてでもやろうとするなんて、それだけは頷けない。絶対に2015/04/22
Dー
69
青春冒険譚と書いてあるけど…うーんって感じでした。登場人物の心情はわかりやすかったけど…響の変化はちょっとよくわからなかった。サブキャラがかなりムカつく人が多かったけど、不思議と読後感はよかった。最後の何ページかみたいな雰囲気の話だったらもっと楽しそうwあと宙太が便利すぎたwwあとがきからシリーズになるのかな?って思ったけど…そうでもないのかな?とりあえず一気に読めたし面白かったです。2015/01/03
えりこんぐ
68
水生さんは3冊目?かな。この作者さんはイヤミスのイメージだったが、これは高校生のミステリー。謎解きに物足りなさを感じる、キャラをメインとしたライトノベルだなと。にしても嫌キャラならぬ、イライラする人物が多数(-᷅_-᷄๑) 担任の小田桐、委員長の市場理子、あ〜嫌いなタイプ。そして何気に目立ちたがり屋の友樹も苦手だ。。こんなに好き勝手言いながらも、続編があるので続けて読みます(^-^;2017/10/10
ソラ
62
最初は登場人物の性格が嫌すぎたり、人間関係がドロドロしたりと読みにくい印象だったけれど、後味良くすっきり終わったなぁ2014/10/05
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