内容説明
活断層研究の第一人者が徹底解析!
活断層については、阪神大震災での被害以降、一般に認知されるようになり、原子力発電所の安全面にもおおいにかかわることから、近年、ますますその存在は注目を集めている。
しかし、断層が「最近、動いているかどうか」=活断層かどうか、これについては、実は、いわゆる「地震学」ではわからない。
活断層の認定や、最近の活動性の大きさなどを専門としている分野は紛れもなく「変動地形学」である。
本書では、この近年注目の変動地形学と活断層について、一般の人にもわかるように徹底解説した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
17
大きめの活字で専門的ながら読みよい。変形地形学:活断層の位置・形状、活動性を研究(5頁)。 ゴシ太&灰色蛍光ペン付、章末枠組みポイントだけでも有益。変動地形学は地理学所属(19頁他)。 マグニチュード0.2大きいと地震エネルギーは2倍になると覚えておく(62頁)。空中写真は無料利用 可http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do 2015/05/16
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
2
誤解していた活断層の定義を正しくしてくれた変動地形学に感謝。ネットから随分と役に立つ情報が得られる時代になったものだ!六ヶ所村の六ケ所断層はじめ、断層のありかは一目瞭然ではないか!危険は土地をさけて、危険なところをさけないという選択するならそのうえに建ててしまう建物の耐震性をせめてもっと高めるなどの対策が必要だなあと思った。地表をみずに地下しかみない地震学の欠点やあえてそれを利用する業者たちの思惑もよくわかった。でも自分で情報をとって防衛できるの時代なのだからそうすればいい。ただ活断層の上にある原発は…2019/03/31
たこ焼き
2
柔らかい層のアセノスフェアは安定せず、しかし急激な動きはない、固い層のリソスフェアは安定している一方、圧力がかかると一気に動く。これ人間の特徴と同じかな。2016/11/15
むの☆ラノベ
2
初版だがちょっと誤字が多い.編集者は何をやっていたのかと気になるところである.第四紀に活動した断層が地表の地形に対して変位を与えている例がいくつも取り上げられていて,そのような変動地形は明確に直下に活断層があることを示唆している.つまり断層本体を直接確認しなくても活断層であると言い切っていいという強い主張を感じた.原子力関係の人はともかくとして,地震屋さんにはもう少しやさしくして接してもいいのでは.ただそれらよりも地質は地形からそこまで外れていないよねという印象を受け良かった.2016/01/15
yo yoshimata
1
変動地形学の存在意義を社会にアピールした一冊。その意義とは、タイトル通り、「地形が分かれば、土地の未来がわかる」というものでした。原発だけにとどまらず、災害全体に知見を活かしたい、という熱意がよく伝わる一冊です。2015/01/14
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