内容説明
テレビや映画では「癒しの島」イメージが充溢し、長期的ブームを迎えているかにみえる沖縄。それは沖縄と本土の歴史的関係、あるいはいまだに解決がつかない米軍基地再編問題などの現実を隠蔽するものなのではないか。沖縄ほどこういった外部からのまなざしによって意味づけられてきた場所はないのではないか。一方でそういった沖縄からでてきた映像表現とはどういった特質を持っているのか。
森口豁『激突死』、中島貞夫『沖縄やくざ戦争』、深作欣二『博徒外人部隊』、大島渚『夏の妹』、東陽一『沖縄列島』、今村昌平『神々の深き欲望』、高嶺剛『オキナワンチルダイ』などを題材に、川満信一、岡本恵徳、新川明の「反復帰論」、フランツ・ファノン等の言説をふまえて論じ、オキナワをめぐるまなざしの政治学を逆照射する。
目次
1 回帰する声、転位のトポス
2 「フィフィ」と「火」の精神譜
3 言葉が法廷に立つ時
4 死に至る共同体
5 反乱する皮膚
6 〈エネミー〉の考古学
7 明るすぎる喪の風景
8 エディポスたちはオナリの夢をみたか
9 巡礼と朱の×印
10 漂流と迂回、あるいは始まりにむかっての旅
11 繁茂する群島
12 コマ虫たちの叛乱
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