内容説明
古代にあった大丹波王国とヤマト政権との関係、卑弥呼の存在、祖神豊受大神の存在など、「古事記」「日本書記」からは解けない日本古代史の謎に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりきよ
2
およそ3年ぶりに再読。豊富な文献資料を分析したうえで鋭い考察を展開しており、これまで見落としていた点に気づかされるようなことが多々あった。詳しくはブログに書評とまとめを書いておきます。2017/01/18
のりきよ
2
古代の日本における大丹波王国に関して非常に興味深い考察がされていて良書だったが、邪馬台国が複数の国の連合国家であったという視点が欠けていたことは残念。唐古鍵遺跡など畿内で大丹波王国の痕跡が見られるのは海部氏出身の卑弥呼が連合の女王に擁立されて磯城の邪馬台国に入ったからであり、大丹波王国がヤマトを勢力下にしていたからではない。大丹波王国は確かに崇神以前の日本において大きな影響力を持っていたことは確かであろうが、倭宿祢命の時代から川上眞稚命の時代までヤマトを勢力下に治めていたという説は言い過ぎのように思う。2014/02/23
mogura
1
籠神社は歴史も古くいずれ訪れたい場所だとは思っていましたが、ここまで大きな国の中心だったとは。 記紀の読み方も少し変わってきます。 ただ、おそらく大きな影響を受けたであろう渡来人にほとんど触れていないのが気になりました。 2022/05/01
tetsu
1
国宝「海部氏系図」「海部氏勘注系図」 丹後一宮籠神社で神職82代もの間守られて来た歴史の真実。目からウロコ・・・状態の読み応えでした。九州王朝との絡み・考察がなかったのが残念です。古代日本海ネットワークは当然文化の玄関口だった九州王朝もキーになるはずです。今後の幅広い研究成果に期待大です。2012/09/23
Ami
0
海部氏系図、大変興味深い。古代丹波にも大きな権力があったことを理解しました。2018/12/13