内容説明
世間知らずの小鳥は、堕天使の翼に守られる――人気作家C・モーティマーが贈る、可憐なリージェンシー!
公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。■ハーレクイン・ロマンスでおなじみの人気作家キャロル・モーティマー、待望のヒストリカル長編が登場! ヒロインは、18歳で家族のために老公爵との結婚を強いられたジュヌヴィエーヴ。つらい結婚生活ののちに未亡人となった彼女は、ロンドンで暮らし始め、まるでデビューしたての娘のように華やかな社交界に胸をときめかせます。そこで社交界の“堕天使”の異名を持つベネディクトに目をつけられて…。ジュヌヴィエーヴを“経験豊富な未亡人”と思い込んで近づいたベネディクトが、ジュヌヴィエーヴの純真さや警戒心のなさにうろたえる姿が見物。笑いあり、涙あり、刺激的なラブシーンあり、の著者渾身の一作です。関連作『悪魔公爵と一輪のすみれ』と合わせて、華麗なリージェンシーの世界にどうぞ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
37
あまりにも不幸な6年間の結婚生活ののち夫を亡くしたが、今尚、義息子の監視のもとにあるジュヌヴィエーヴ。喪があけ、ふたたび社交界に戻ったとき、「ルシファー」と呼ばれるベネディクトに声をかけられる。殺された両親の犯人を見つけ出す傍、名付け親の元でスパイ活動をするための隠れ蓑として手頃な女性を探していたのだが…。夫と義息子から受けたトラウマから、あと一歩の勇気が出せないジュヌヴィエーヴを辛抱強く待つベネディクト。全然不埒じゃなかった(笑)スパイ云々の設定もいるか?と思っていたら、ラストで少〜しサスペンスあり。2018/09/24
たまきら
24
18歳の若さで40以上も年上の男性に売られるように嫁がされ、悲惨な経験をした美女。未亡人となり、心の導くまま生きようとする彼女を「うわあ危なっかしくて見ていられない!」と世話しまくる、一応「放蕩者」な男子がふりまわされっぱなしでおかしいです。登場人物が少ないので悪役がすぐわかってしまっても怒ってはいけないですよ。天真爛漫な女子と、翻弄される男子の会話を楽しむロマンスですからね!…というか、前作を先に読むべきだった…。2018/10/30
mao
15
この作家さんの描くヒーローがツボということに最近気づいので、ヒストリカルにも挑戦。やはりツボでした!両親を殺した犯人を捜すスパイヒーローと、ちょっと天然系ヒロイン。「ルシファー」という影の呼び名を、本人に普通に使っちゃったり、世間知らずなとこが可愛い。そんなヒロインの冒険に振り回され、タジタジなるヒーロー。だけどいざとなるとカッコイイ!正に理想♡ほんで、ホットなシーンでの会話がエロい〜。そして愉快。無知なヒロインにオロオロしながら、説明するヒーローにニマニマ。天然ってある意味恐いわぁ(*´ω`*)2017/02/20
くまた
2
夫と義理の息子から7年間暴力と虐待を受けていた公爵未亡人ジュヌヴィエーヴと諜報活動の隠れ蓑のために彼女に声をかけたべネディクト(ルシファー)のお話。「悪魔公爵と一輪のすみれ」では随分捌けた印象だったのに実はやっと得た自由を満喫しようと自らを鼓舞していただけらしい。男女間に疎く無邪気な彼女に一気に惹かれるのもちょっと納得。両親殺害の犯人捜しや義理の息子の脅迫、レイプのトラウマもあっさり解決して展開早いけど然程気にならない。あっという間に読めた。ソフィアに興味があってこちらは期待してなかったけど面白かった。2018/01/17
まめもち
2
未亡人ジュヌヴィエーヴ×ベネディクト。元夫と義理の息子から虐待されてたヒロインが社交界にを楽しもうとするも世間しらずすぎて目が離せなくヒーロー。ベッドでの行為にトラウマありのヒロインに何度も寸止めくらうのに我慢するヒーロー。撃たれたヒーローが目を覚ました時にやっと決心がつくヒロイン。何日も昏睡状態だったのにお元気ですねw色々つっこみどころ満載な1冊。シリーズものらしいがこれだけ読んでも問題なし。2016/06/16