内容説明
ジェイムは結婚生活に絶望していた。まだ年若く、世慣れていない彼女にとって、裕福でハンサムで優しい夫ブレークは世界のすべてだった。ところが彼は妻よりも仕事に夢中で、ジェイムはいつも取り残され、寂しさを持てあましていた。そんなときだった、夫のよからぬ女性関係の噂を耳にしたのは。耐えきれなくなったジェイムはついに家を出るが、直後に妊娠が発覚。だが、ブレークに知らせても返事はなかった。それから3年。一人で娘を産み育てていたジェイムは、近隣の僧院に引っ越してきた男性がブレークだと知り、愕然とする。■巨匠ペニー・ジョーダンの瑞々しい才覚が光る、本国では1984年刊行の初期作。夫婦の切ないすれ違いと再生をドラマチックに描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
7
話はとても面白いのに、邦題が残念。原題は「Ｃampaign for loving」とあるので、愛を取り戻す作戦のような意味ではないかと？日本語の宣伝で使うキャンペーンとは違う気がして、違和感があります。それはともかく、内容は題名とは裏腹で、夫婦再生に悪徳業者の腹黒い陰謀も加わり、面白くて一気読みでした。2015/07/01
サティーシャ
1
おさなさから別居しその後妊娠が発覚。娘を出産し３歳になったころ近くに夫が引っ越してくる。僧院買収にかかわる事件と夫婦の再生・・・話し合いすればすぐ解決なのにすれちがい・・・しかし題名がイマイチすぎる。2016/01/26
ととめ
1
結婚当初の自分は幼稚だったと自覚があるヒロインですが、別居→出産→娘が3歳となった時点でも、充分お子様な思考回路です。言動の端々に妻子への思いが漏れちゃってるヒーローが不憫であった。2015/11/20
ぽしょ
1
夫婦再生もの。ヒロインは昔の自分の幼なさを反省して自立しようとしていて、好感がもてます。でもヒーローに愛されてないと思っているので、事件が起こる度に疑念と信じたい気持ちでぐるぐる。話し合えば一挙解決なんですが、すれ違いものはそれを言ったらおしまいね。それにしてもどうしてこんな題名なんだろう...2015/04/10
