内容説明
敗戦、そして朝鮮からの決死の引き揚げ。あの時、私は少年の自分が意識していなかった、「運命」の手が差し伸べられるのをはっきりと感じ取った。きょうまで、私はずっと人間の運命について考えてきた--。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Pー
13
歳を重ねて今更という思いもあるが、時にはこんな真面目な本も手にしないとますますおバカさんになる。満州で迎えた終戦の時から九州の実家に引き上げて来るまでの数奇な運命を辿りながら「人間の運命」を考える五木さんの運命論だった。 人それぞれが持つ変えることのできない「運命」ってあるんだ。日本に生まれ日本人となったのも運命、この親から、この家庭に生まれ育ったのも運命・・・。過去の運命は変えることはできない、でも、現在の行為と選択が未来を変える可能性もある。親鸞の歎異抄、すっかり忘れていたことに気付いた。2016/08/04
k
7
「『諦める=明ラカニ究メル』と、いうのが私の読み方である。『アキラメル』といえば、途中で投げだして、くよくよしない、という雰囲気がある。だが、『明ラカニ究メル』となると、積極的だ」タイトルの割には比較的気楽に読めるエッセイ。本文よりもあとがきの「かもめのジョナサン」の話の方が印象的だった。2013/03/05
laptop
2
悪を受け入れ、生きる。2022/09/02
あおい
1
著者の生い立ちは朝鮮からの引揚体験を抜きにしては語れない。まず初っ端からはじまる悲惨な体験には”運命”とか”宿業”とかの重いテーマにため息をつきつつ読みすすめ、その臨場感のあまりの凄さに涙しつつ頓挫してしまう。。。このひとのエッセイ本は冒頭にだいたい引揚体験が綴られているので、薄い文庫でも読むのにたいそう苦労する2019/11/01
j
1
運命は変えられるものか変えられないものか、その答えは人によって様々だと思います。私はいつもその狭間で揺れ動いています。今ある現状もある意味運命なのかもしれませんが、その中でしなやかに生きていけたらいいなと思います。2016/05/08
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