角川文庫<br> おとな二人の午後

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角川文庫
おとな二人の午後

  • ISBN:9784041294369

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内容説明

五木さんが旧知の塩野さんをローマにたずね、歴史・おしゃれ・買い物・アート・教育・健康法・日本人の心と行方などなどについて、語り合う。美しく壮麗なローマを背景にしたおとなのためのエッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

piro

30
再読。20年ほど前、塩野さんが暮らすイタリアでの対談。とにかくお二人がカッコいい大人で、何とも羨ましい。洋服の個性を着る、おしゃれにも分別がある…こういった事をサラッと言える様な「大人」になれるといいなぁ。そして芸術や宗教に関する感覚には強く共感。自分の確固たる価値観をお持ちながら、決して頑迷な保守派ではない所、自分もこうありたいと強く思いました。当時お二人とも既に60代だったのですが、今もご活躍されている事は嬉しい。2022/11/21

しんすけ

14
贅沢でゴージャスでちょいと渋い女と男の対話。 対談の中で塩野が「『ローマ人の物語』完成までにあと10年かかる」と語っている。 対談は1997~1999年の間に行われたに違いない。そうすると五木は67歳で塩野は63歳くらいになるだろう。 だが対話の中身は若々しくセクシーでエロチックにさえ感じる。 二人が精神的に瑞々しいという証であろう。それから今は20年以上を経ているが、未だにこの二人はエネルギッシュに活躍している。 何故こんなに二人は若々しいのだろう。 2020/05/06

ごく

7
全ての話題はイタリアから始まるが、着地点はどこでどのように暮らしていても意識していたい優雅さや賢明さ。様々な経験を経て得られた流行やモノを自分の身体の一部にしてしまえる年齢の重ね方、おりにふれて再読しながら身につけたい。時代を通しても色褪せない美への哲学が溢れているのに絶版とは不思議。2012/06/25

てくてく

6
塩野七生氏は10代の頃好んで読んでいた作家で、しばらく遠ざかっていたものの最近亡父が集めていたものを再読するようになった。こちらは雑談集という感じだし、必要以上にお互いに褒めあっているところにややついていけないところはあった。ただ、両者の「異邦人」「難民」「在日日本人」「マイノリティ」感に関するくだりは転勤族育ちだけにうなずくところがあった。2018/02/22

冬眠

6
何とも贅沢な組み合わせ。塩野さんの歴史小説は色々読んでいるけど、五木さんの文章は『生きるヒント』シリーズ以来で、変わらない優しさが懐かしい。「日本」を客観視するには海外からの視線で見ないといけないし、「今の日本」を相対化するには「昔の日本」を考慮に入れざるを得ない。まさにこのお二人ならではの意見に溢れている。島国だからと内気にならず開き直らず、「良いものは良い、悪いものは悪い」と自信を持てる日本、そして日本人になりたいなと思う。この優雅な対談、またやってほしい2013/09/24

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