内容説明
旗本・木島新太郎は、若年寄から極秘任務を命じられた。江戸城の書物庫奥の座敷牢に閉じ込められた謎の奇人(貴人?)、『御厄介様』の警護である。楽なお役目だと油断する新太郎に、御厄介様が命じたのは……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:A-。本の帯に「座敷牢の貴人、その正体は・・・!?大江戸安楽椅子探偵」と書かれていたが、ちょっとしたヒントで奥書院番の新太郎の家庭環境を見抜いたり、難事件を解決していく様子はまさしく「名探偵ホームズ」のようです。本作も飯島さんの前のシリーズ同様登場人物たちの気取りのない会話が読んでいても、テンポよく面白い。2015/05/22
めにい
5
平賀源内の弟子がこんなところに?!!とはいえ、新米ワトソンは真実解明には動かず、ただただその博識と神通力に驚くばかり。しかもそこに怪しい影が・・・・とこの話の結末はどこに行くのだろう?2016/07/23
マカロニ マカロン
4
個人の感想です:A-。江戸東京博物館で「徳川の城」という展覧会をやっていたので、週末見てきた。展示の中に江戸城の大きな図面が展示されていて、その片隅に「御宝蔵」という一角を見つけ、ここに御厄介様がいたのか?と想像をたくましくしてしまった。座敷牢に閉じ込められたままの御厄介様がまるでシャーロックホームズのように、細かな事象を積み上げて推理していくのが小気味よい。御厄介様の周辺にも不穏な動きが起きてきて、続編を楽しみにしていたのだが・・・。2015/09/14
豆狸
0
お話の設定や登場人物は悪くはないのだが、いろいろ唐突な感じ。御厄介様の正体はわかって、狙われてるらしいし・・・で、新ちゃんのお父上の死の真相は? 次に続く、らしい。でも次巻はまだ出ていないようです。 2016/04/04
ぶちゃ
0
時代小説の安楽椅子探偵物だが、肝心の推理部分の出来が今ひとつで、情報不足と強引なこじつけが目立つ。設定と人物造形は良いので惜しい。主人公を取り巻く謎の解明等、次作ありきの構成なので次作に期待。2015/11/29