レジリエンスとは何か―何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる

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レジリエンスとは何か―何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる

  • 著者名:枝廣淳子【著】
  • 価格 ¥1,496(本体¥1,360)
  • 東洋経済新報社(2015/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492045671

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内容説明

レジリエンスとは「しなやかな強さ」と訳します。
強い風にも重い雪にも、ぽきっと折れることなく、しなってまた元の姿に戻る竹のように、「何かあってもまた立ち直れる力」のことです。

いまの日本はこの「レジリエンス力」がとても弱くなっていると著者は言います。たとえば、効率やコストを重視するあまり、資材の調達先を一社に絞った結果、3・11のような大きな震災の場合、企業は立ちゆかなくなってしまう。
同じように効率重視で行われているのは企業経営だけにとどまらず、教育、子育て、地域社会、環境でも垣間見ることができます。
しかし、世界では、このレジリエンスの研究が進んでおり、上記のような様々な面でレジリエンスへの取り組みが積極的に行われています。
世界のレジリエンス研究家とともにレジリエンスの研究を深め、啓発活動を行ってきた著者が、レジリエンスがかつてないほど必要となっている日本と日本人にレジリエンスの考え方と取り組み方を世界の実例を交えながら解説します。


【主な内容】
序章 レジリエンスとは何か

第1部 レジリエンスの基礎を知る
第1章 生態系のレジリエンス
第2章 折れないこころをつくる~レジリエンスの心理学
 
第2部 折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる
第3章 折れない子どもをはぐくむ学校~レジリエンスを高める教育
第4章 折れない子どもを育てる~家庭で高めるレジリエンス
第5章 温暖化にも折れない暮らしをつくる
第6章 災害にも折れない暮らし・地域をつくる
第7章 折れない自治体や都市をつくる
第8章 住民の力で、何があっても折れない地域をつくる

第3部 自分と家族のレジリエンスを高めるには
第9章 折れない人生・折れない暮らしをつくる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

55
レジリエンス本の一冊。アカデミックに追究したものではない。広く浅く、個人から家族、学校や組織、地域、社会へと対象を広げながらレンジリエンスを網羅的に紹介している。病気や事故、洪水や地震による自然災害、テロや戦争など、われわれはいつ何時、何がどんな形で起こるかわからない不確実で不安定な世界を生きている。こころが折れそうな出来事に出会ったとき、しなやかに強く生きていく「レジリエンス」が重要な鍵を握っている。そのためのいくつかの方略がトピック記事として載っているが、若干話が広がりすぎて散漫。2017/07/12

壱萬弐仟縁

30
レジリエンス:要素がつながってできている システムの特性(傍点)のひとつ(4頁)。また、外的な衝撃に耐え、それ自身の機能や構造を失わない力(19頁~)。生態系面では、システムの持つ、変化に対応する能力と発展し続ける能力(27頁)としている。対義語は脆弱性で壊れやすさ(55頁)。人間、両方持っていると捉えるのが妥当ではないか? ハーディネス:レジリエンスを育てる姿勢や技術(60頁~)。ストレス下での生き残り策。全ての人がそんなにタフではないと思うのだが?2015/06/30

Koichiro Minematsu

17
不確実で不安定な世界でしなやかに力強く生き抜いていくためにはレジリエンスを高めることがキーとなる。先をみる力、複雑なシステムの根底を知ること。そんなマルチ・アイデンティティーを磨くこと。2018/11/17

おおにし

14
折れない人生、折れない暮らしをつくるためのヒント。「心理学的レジリエンス(折れない心づくり)」だけでなく、「非常事態に対するレジリエンス」と「徐々に悪化していく状況に対するレジリエンス」の側面から考え、行動する必要があるという著者の指摘にはなるほどと思った。レジリエンスの高い暮らしとはロハスに近いような気がする。2016/10/06

Koichiro Minematsu

8
「世界はシステムで動く」の読了後、気になっていたワード「レジリエンス」。心理的、非常事態、じょじょに悪化していく状況に対するレジリエンスが紹介されています。個人にはマルチアイデンティティが、しなやかに回復できる力になると。ふむふむ。参考になりました。(笑)2015/06/27

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