内容説明
99年~01年までの芸能界をめった斬り! 野口五郎結婚式のしょっぱさ、石田純一の「とんちんかん」のルーツ……世紀が移り変わっても、やっぱりテレビは「とほほ」でした。痛快無比なるテレビ批評コラム集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
単行本は2001年刊。晩年の作ということになる。忖度無用のテレビコラム。何しろ開巻劈頭が「橋田壽賀子は邪魔だな」である。これだけで凡百のコラムニストを引き離すに十分だ。本書において興味を惹くのは明石家さんまへの言及である。さんまの絶対性、影響力が「見えなくなった」という。同感である。現在のさんまが若手とカラむ際には、もはやブレーキとしてしか作用していない。たけしも同様。唯一タモリだけがまだ生きている。さんまの位置は惰性である。が、ナンシーは正確にも「でも、ここからが長いのではないか」と指摘している。2020/01/15
ビシャカナ
3
ナンシー関にとっては晩年にあたるコラム集だが、切れ味は全く衰えていない。この本で何より自分が気に入ったのは、テレビを離れてインターネットに目を向けたコラムだ。芸能人や政治家のホームページをつぶさに見通し、よくぞ気がつくなと思うことをネタにする。自分はナンシー関はテレビ業界が衰える前に亡くなってよかったなと心の何処かで思っていたが、考えを改めた。ナンシーなら芸能人のツイッターの呟き一つからでもネタを見出すことだろう。2016/11/12
地を這う円盤
1
20年近く経った"またナマモノ"が今でも褪せない。いや本書に登場する芸能人たちの何人もが褪せているが、描かれている対象への視点・着眼、批評の仕方が現代でも通じるということだ。たかがコラム、読み物じゃんのむきもあるかもしれんが、対象に合ったみんな何となく感じているぼんやりとした観点を文章化し続けるのって、かなり偉業だよ。小田嶋師匠も亡くなってしまったが、今後こういう系譜が絶やされないことを祈る。2022/08/06
koishikawa85
1
ナンシー関読み返しの8冊目。2021/07/30
ルンルン
1
表紙のハンコは「デボン青木」だそうです。桃の天然水のcmに出てたとか。誰?2017/07/08