ちくま新書<br> 平和のための戦争論 ――集団的自衛権は何をもたらすか?

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ちくま新書
平和のための戦争論 ――集団的自衛権は何をもたらすか?

  • 著者名:植木千可子【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2015/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480068149

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内容説明

「戦争をするか、否か」を決めるのは、私たちの責任になる。日本は、戦後70年を経て、集団的自衛権の行使を容認し、軍事力を使う基準を緩和した。この決断は、私たちに「敵を選ぶ」ことを強いる。救うに値する味方とは誰なのか? 価値を守るために敵を殺せるのか? こうした問いへの判断を誤れば、自国の平和を損ね、世界に災禍をもたらすことになる……。本書は、「戦争を防ぐ」という固い信念のもとに、「なぜ戦争が起きるのか」を徹底的に現実的に分析する。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための、全国民必読の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

82
集団的自衛権の行使容認によって日本は軍事力適用の範囲を緩めた。著者はリベラルな安全保障の専門家で、集団的自衛権行使の容認派としての立場から、いかに戦争が起きないようにするかということを論じてる。憲法や倫理の観点では言語道断との意見も多いが、国際政治や軍事的なパワーバランスという側面から考えれば最も現実的な意見であると思う。◆集団的自衛権の行使容認による抑止力。抑止には「懲罰的抑止(攻撃したら報復することを明らかにして抑止する)」と「拒否的抑止(攻撃しても成功しないとして抑止)」がある。◆中国との関係改善2019/06/28

活字スキー

27
読み友さんからのお薦め。一筋縄ではいかない国々とのお付き合い。平和がイチバン、戦争はお断り……といっても、実際どうすればイイのやら。多くの犠牲を生み、今なお多くの痛みを引きずる先の大戦では、若者達が選ぶ自由のないままに戦場の徒花と散った。それを知り、現代に生きる我々には、より良い未来を選ぶ権利と義務があるはず。物理の問題にかぎらず、あらゆる行為には作用と反作用があり、相対的でもある。著者の唱えるリベラル抑止論は非常に明晰で説得力に富むので、一人でも多くの人に読んでもらいたい良書。2015/06/15

kawa

26
10年前に成立した平和安全法制のなかで問題となった集団的自衛権を容認する立場で①集団的自衛権の行使に関して幅広い議論を、②中国との関係改善を、③先の戦争に対する日本人自身の検証を、の主張(2015年刊)。偶然同時並行的に池上彰氏「日本は本当に戦争する国になるのか?」を読んでいたので理解が深められてグッド。2025/07/31

ダンボー1号

18
この手の本は初めから「戦争反対で思考停止、また集団支持とそれぞれの立場から結論ありきの都合いい世界情勢の分析をしている傾向ので偏らない分析は肯ける。最近の世界情勢を現実的に見ている。抑止力とは機会費用の考え方は多くの人に読んでほしい。集団自衛支持する人も当然闘いたくない。どの選択が平和かを皆が考えるべき。いつまでも現状維持も出来ない、日本にのみ都合のいい選択が許されるのか?、何に参加するか?政権の判断力を信頼出来ない?日本の5つの選択肢は今後何度となく読み返すでしょう。落ち付いて考えるために必須の一冊。2015/03/31

プレイン

13
安全保障について非常に分かりやすくまとめられた良い本。戦争が何故起きるのか、日米中の関係の中で日本の置かれている現状はどうなのか、集団的自衛権を行使すべきなのか等中立的な立場からの解説及び提案は非常に参考になる。専門家では常識だと思うが、核の抑止力は効果が確認しようがないと番犬の話は素人にも理解しやすい。集団的自衛権など感情的に議論する方にも是非とも読んで欲しい。2015/05/01

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