ちくま新書<br> 若者はなぜ「決めつける」のか ――壊れゆく社会を生き抜く思考

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ちくま新書
若者はなぜ「決めつける」のか ――壊れゆく社会を生き抜く思考

  • 著者名:長山靖生【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2015/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480068194

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内容説明

近年、個人から政府まで、物事をすぐに判断し、とりあえず「決めつけ」て行動することがトレンドになっている。特に若者は、世間から決めつけられ、バッシングされ、「どうせ何も変わらない」と自分でも決めつけてしまう。若者がまともな仕事に就けず、選択肢もないのに、すべてを「自己責任」とされる、この理不尽な時代の背景にあるのはいったい何なのか。そして、生き抜くためには何をするべきなのか。本書は、生きることが困難な現代において、あきらめず、決めつけず、考えつつ歩んでいくためのガイドブックである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

1.3manen

28
就職できない博士号保持者の苦しさやもったいなさ。社会にとって大きな経済損失(186頁)。いくつかの仕事をキープ するように努める(211頁)。とっくにやってるよ。最低でも3社から給料もらってるからね。40代でも非正規のまま (016頁)。ああそうだよ。これは社会問題だね。さらに放置してアラフィフだと(018頁)。それもありえる。 タテ社会衰退の理由は、若者の時間外の付き合いを嫌がったことと、大人が面倒な仕事から手を引いたため(144頁)。 2015/03/19

coldsurgeon

7
とても面白い内容だった。自己責任、自己決定が仕切りといわれるようになり、情報が少ない中で決断することがトレンドとなった。そういう1990年以降の若者と若者であった世代を、多面的に分析している。意識高い系、かぐや姫コンプレックス、等、気になる言葉が、登場する。2015/04/05

6
『カラマーゾフ』ではないが、セルフメイドに決断し、必死に努力し、その結果を100%自己責任で受け止めるだけの能力を持つ人間がどれだけいるのか?と感じた。思い起こせば、社会的地位の高い人も結構逃げている。いずれにしろ、今は自立と依存のバランスをちょっとでも崩すと孤立してしまう。自力で己の正解を導きだすことは、本当に難しい。▼「あの頃自分はこれだけ頑張った」という人でも、誰かに助けられている部分の説明は省略している、かもしれない。2018/04/13

Akiro OUED

5
原子炉3基同時メルトダウンという世界最悪の原発事故も、「アンダーコントロール」ということば一つで、どってことないと決めつけた。現実から目を背けること、大人が若者に示す生活の知恵だろうね。著者は、家事と介護の請負で親のスネかじりを肯定するというが、その先は生活保護だよ。浅い。2021/11/24

awa

5
「自己責任」「自己決定」を押しつける無責任さや、若者を批判する中年世代、管理職世代が同じ事をやっている滑稽さをしっかりと指摘している。新卒就職の異常さや、非正規雇用の問題点、若者の結婚観や引きこもりの問題まで幅広く触れていて社会情勢をざっと浚える2015/04/14

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