内容説明
ご存じ、弥次さん喜多さんの、お笑い道中記。花のお江戸をあとにして、東海道へ旅に出た弥次さん喜多さんの名コンビ。笑いとユーモアたっぷりの、江戸時代のベストセラーを村松流に大胆に現代語訳!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リュウジ
7
★3 30年前、子ども向けに書かれたものを再編集した本。もちろん大本は十返舎 一九作。ベースの味わいは残しつつ作家の自由な解釈と表現で現代語訳だとか(カタカナ英語などやり過ぎ感あり)。しかしこの内容(特に旅の発端)、これを少年少女たちに読ませて良いの?というくらい、弥次喜多たちはフリーダムというかモラルハザードというか旅の恥は掻き捨てというか、今なら炎上しまっせ。当時の人たちは「こんな奴おるおる」とリアリティを感じて読んだのか、赤塚ギャグマンガ的な物語として読んだのか。江戸の人の読書メーターを見てみたい。2024/11/21
秋色の服(旧カットマン)
1
古文漢文が苦手だった私がいきなり原文を読めるはずもなく、こちらから。主人公が作者に成りすまそうとする件があり、これは村松版だから?と思ったら、原作もそうらしい。弥次喜多って元男色カップルだし。喜多が騙して弥次の後妻に入れた女を孕ませてたのが喜多自身。孕んだ女は難産で死ぬ。そんで、厄払いのお伊勢参り? 結構シュールだ。すげーよ、十返舎! 江戸すげー。笑いの連続、次々と新キャラが登場する旅文学の魅力がいっぱい。ばかばかしいお笑いだけでなく、苦難を乗り越えようとする、いろんな種類の笑いがある。2017/11/24
おZ
0
現代語訳で非常に読みやすく、かつ江戸っ子ならではのテンポのよい会話が健在でよかった。いきなり岩波文庫版に挑むのはハードルが高い人がまず読むのにいいと思う。どちらがボケともツッコミともつかない弥次さん喜多さんのかけあいと失敗の数々に笑い、道中で行きかう名物に涎を拭う、非常に楽しい友情冒険旅行記。旅の経緯やふたりの馴れ初めなど、意外と仄暗い部分もあるのだが、そこは江戸っ子。宵越しの金は持たねえとばかりに気持ちをさっさと切り替えて金も後悔もじゃんじゃん投げる。江戸の大衆に愛され読みつがれたのも納得の面白さだ。2015/05/16
葵
0
社会の先生に薦められて読みました。昔の話なのに、なんというか……現代のギャグ漫画みたいなノリがあって面白かった。他のバージョンのものも読んでみたいです。2011/12/11
ヤマダ
0
流石、教科書にも乗るような古典作品で面白かっです。 弥次さんと喜多さんの滑稽なお話を楽しみながら読めました。偶にしんみりするようなお話もあって、それも良かったです。2024/05/14
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