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内容説明
数千年の叡智を、誰にでもできるシンプルな「型」に凝縮した齋藤式呼吸法を実践することで、精神が安定し、集中力が増し、疲れにくくなる。呼吸を通じて自己を高められる一冊。
※本書は、二〇〇八年刊行の角川文庫『呼吸入門』を再編集し、はじめにを加筆したうえで、新書化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっしー
19
普段殆ど意識していない呼吸について、ここまで掘り下げて書かれるとは多少なりとも驚いた。自分の呼吸の波に自分自身を浸すようにする「3・2・15」呼吸法は、日常の場面で意識して取り入れていきたい。日本と息の関係、教育の基盤としての息など、呼吸という視点から日本の歴史・文化を垣間見ることができた。先行きが見通せない不安が多い時代だからこそ必要な「放つ」という意識を持ち、不安から解き放たれて、軽やかに、かつ、しなやかに生きていければいい。2017/08/19
Q
17
リミテッド ●心から笑う時、人はいまこの瞬間を生きる ●夏目漱石 前後を経つ 今という瞬間に集中 ●3秒吸って2秒止め15秒かけて吐く ●からだをまっすぐに立てると覚醒効果 ●動作と呼吸があうと心地よい快感 ●息がゆったり入ってきて波が頂点にいったら落ちて吐いていく ●大切なのは吐くこと ●吐き終わった瞬間に一度死が訪れる ●欧米人からみた型の教育の強力さは脅威 ●昔の日本人はとにかく歩いた ●学習とは自分にとって受け入れがたいものに自分を浸して解消するプロセス ▷これは面白い2020/11/02
世話役
14
「臍下丹田に力を込める」「肚が座る」などは古来使われてきた表現だが、本書は齋藤孝氏が「呼吸」という行為を通してそれらをいかに実践するかが書かれている。そのため、研究成果を読み手が即実践できる。無駄なものをそぎ落とし、必要なものを取り入れる。空気という外在的なものを意識的に取り入れることで人間は外部と繋がって成立する存在だと自覚させられる。呼吸の真髄はそこにあり、また、自己啓発や宗教の類が重視してきたものの本質でもあることが本書を読めば自ずと見えてくるだろう。答えは常に身近なところにあるのだ。良書。2015/04/05
チャー
12
基本的に無意識に行っている呼吸について、著者の考えとその実践に興味を持ち手に取る。呼吸方法のみならず文化や歴史についても考察されており大変興味深い。日々様々な情報が飛び交い時間が足りないと感じる中で、落ち着いて息をすることの大切さを改めて感じた。一呼吸で音読する事に触れた部分では、集中という意味で生きる時間の密度が濃くなるという視点はなるほどと思う。深い呼吸には正しい姿勢も必要。腰を意識して肚で呼吸することの重要性を知る。たとえ意識したとしても長く細く吐くことが難しく、浅い呼吸となっていることを実感した。2021/11/18
Mihoko
5
呼吸とはいかなるものか!生きることは“呼吸“を感じること。 当たり前に吸って・吐いてといきてきたので、呼吸が凄いものだと気づかされました。自分の内なるものと外界を繋ぐものが呼吸という考え方は、日常の中に優しさや共感・繋がりや共鳴を創り出すことができる。呼吸を通してそういう日常を創っ手いけたら良いなと思う内容でした。2021/03/21