河出ブックス<br> 思考術

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河出ブックス
思考術

  • 著者名:大澤真幸【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 河出書房新社(2015/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309624679

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内容説明

何を、いつ、いかにして考えるか―幅広い対象へ鋭く斬り込み、刺激的な著作を世に問い続ける知性には何が起きているのか。社会科学、文学、自然科学…異なるジャンルの書物の力を触媒にしながら、オリジナルな思考を紡ぎ出し、深化させる実践例を展開。さらには、執筆過程の舞台裏も初公開。知的創造の現場へと読者をいざなう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒダン

13
序章を読んだだけで当たりだとピンとくる一冊。意外な複数のものの間の共通点や角度を変えることでガラッと見え方が一変するなどお手本のような驚きが多くあった。本体は社会科学、文学、自然科学の書をテーマに沿って複数取り上げ、それらから思考を練る。何を読んでどう考えるのか、こんな風に具体的に見せた本は未だかつてないのではないか。いろんな本を読み、異なる分野のことを考えているようでも、実は一つの芯が定まっているから化学反応のように豊かな思考が生まれる。この考え方は自分も多読を目指す上で心に刻みたいと思った。2015/12/31

zumi

9
思考して、それを他者に伝える、あるいは自分の中で答えを出すために、書くというのはどういうことなのか。序論は丁寧な導入で、とても読みやすい。社会科学・文学・自然科学の分野の、いくつかの作品を、あるテーマと絡めて読み解いていく。二つの時間感覚と他者の問題、罪の構造・意識・贖いあるいは倫理との関係、さらには哲学的な智と、物理学の関わりなど、実に多岐に渡って論が展開されている。基本的には、真木悠介『時間の比較社会学』を中心にして、同時代の問題・未来に対する意識に切り込んでいく。2014/04/24

yamikin

7
社会学者が書いた本ではなくてミステリ作家が書いた本として捉えると、めっちゃくちゃ面白い!ミステリって読めないんだけど、こういうアカデミックミステリは読める。著者がいろいろな書物を引き合いに出して考察を重ねていくのだけど、それぞれの紹介がとても上手いのである。どれも読みたくなるような、そんな紹介をしてくれる。本書は全部で3章で構成されている。1章が時間について。2章が罪について。3章が存在と神について。圧倒的に面白いのは3章。よく、量子論は圧倒的に魅惑的な分野、というけど本稿を読んでそれがよーくわかった!2014/02/03

amanon

4
既読書だと気付くまでしばらくかかった(笑)。あれ?こんなこと書いてあったっけ?と思うことが少なくなかった。それだけ前回の読み方が浅かったということか。概ね興味深く読めたが、これが思考術というタイトルに相応しい内容か?という点については、前回と同じ。プロローグ及びエピローグと本編との乖離が否定できない気がする。それはそれとして、新たに知的好奇心を刺激されたのも事実。特に初読の時にはそれ程気にならなかった『東京プリズン』に新たな興味がわくことに。また、本を読み連ねながらも、書くことに消極的な自分を自省した。2020/08/18

SKH

4
思考の定義から始まり、文学、思想、宗教、歴史、科学に関する書物を読み解きながら、思考プロセスを論説。2014/05/29

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