内容説明
「茶禅一味」といわれるように、茶の湯と禅の精神は切っても切れない関係にあり、第一の道具とされる掛物に書かれる禅語はそれを象徴しています。本書では茶席でよく目にする禅語を中心に、これまでむずかしいからと禅語を敬遠していた方でもさらりと読めるよう、やさしく、わかりやすく解説しています。また、禅の視点からだけでなはく、茶の湯の視点からならどのように解釈できるか解説するなど、茶道を学ぶ方にとっては最適の入門書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoto
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ご紹介します。この分野の知識は全くありませんでした。興味深い一冊です。出展明らかに、其々の説話に味があります。風景をみるような感じで味わいたい言葉たちです。2013/11/22
55くまごろう
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300ページの文庫本に400を超える禅語が掲載されている稀有な本。禅語は難しく、解説は簡潔に過ぎるくらいなので、一つ一つは正直良く分からない。ただ、同じ意味をあらわしていたり、共通のテーマを扱っている禅語が繰り返し登場するので、分からない中でも「仏性」や「煩悩」など一定のことは頭に入ってくる。また茶席で役立つ季節感をあらわす言葉に多く触れることができるのも有難い。2019/07/25