集英社文庫<br> 不随の家

個数:1
紙書籍版価格
¥440
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
不随の家

  • 著者名:広谷鏡子
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(2015/03発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 100pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087471519

ファイル: /

内容説明

【第19回すばる文学賞受賞作】寝たきりになり、娘に介護を受けている老女・ツタはある朝、自らの排泄物まみれになって目を覚ました――。なし崩しに奪われる人間の尊厳。女としての苦しみと孤独。そして、死はツタに着実に忍び寄っていた……。ある「秘密」をめぐって、愛憎に揺れる親子の絆を通し、現代日本のすべての家族にひそむ「不随」の病を見事に描き出した傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさきち

59
内なる女の性に目を向けて嫌悪を抱き、同じ性をもつ娘への憎悪を抱き、復讐するかのごとき意思を固める半身不随の老女。複雑な家庭に育ち、自らのアイデンティティーを見つけられず、外へと必死に目を向ける二人の女性。そんな二つの話を収めた一冊。それぞれの描写が過激でなく、しかし率直な言葉で表されていて、今まで味わったことのない感じを受けた文章でした。なかなかに面白い一冊でした。2022/06/25

12
よく図書館で目にする1冊だったので、この際借りてみようと思って借りた。老人介護が自分の思っているようなものとは全く違っていたので、まずそこに驚いた。人に粗相を始末されることが恥ずかしくても、親戚から蔑まれても自分の生きてきた家で死にたいと思う。女という生き物に憎悪を覚えても、結局一番最後に世話になるのは娘。迷惑を掛けながら生きていくことはつらい。もう早く死が訪れないか、思うのはそのことばかり。2011/02/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/110432
  • ご注意事項

最近チェックした商品