内容説明
結婚、育児、老親介護、みずからの老い、リストラ……働き盛りの中年男性はみんな、「こわがっている」。けっして予定通りにはいかない人生の悲哀。男であるがゆえに、周囲に弱みを見せられず、すべてを自己責任にされ、誰にも本当の想いを打ち明けられず、孤立し、懊悩する中年男性たち。10年にわたり“異なる性”として男性たちに密着してきた女性記者がその先に見るものとは──。日本社会がリアルに抱えるリスクを炙り出す!
目次
はじめに
第一章 結婚がこわい
第二章 育児がこわい
第三章 介護がこわい
第四章 老いがこわい
第五章 仕事がこわい
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロコ
47
【図書館】男性は元来語らない生き物だ。昔「×1の男たち」を読んでそう思ったことを思い出す。一人で思い悩み、精神的に病んでいくという構図が容易に想像できてしまう。怯えているのは男たちだけではない。ただ、孤高のイメージが強い(そんなにかっこいいものじゃないのかもしれないけど)男性たちには人に話すという行為そのものが敗北感の塊なんだろうなと感じる。男性に限らず、如何に溜め込まずに自分と向き合うことが大事なのかを教えてもらった。介護や老いは私だって恐いし不安だもの。2016/04/30
ラテちゃん
43
近いけど遠い、わかっているようで女性にはわからない男性というものを研究すべく読んでみた。特に中年期の男性はミドルエイジクライシスと言ってとっても不安定な時期らしい。女性の権利ばかりが叫ばれるが個人的には男性の方が社会的プレッシャーが強く、結婚という逃げ道もないことが多いし、正直女の方が図太いから男性の、特に中年期の男性にこそ支援をと切に願う。統計データに加え、複数の人物の中長期に渡るリアルな声が聞けてなかなか興味深い一冊でした。2015/08/23
papako
43
ラジオで紹介されていたので気になって。男も大変なのね。結婚、子育て、介護、老い、仕事などに悩みを抱える男性たちが登場。それらが複雑にからみあって男たちをしばってる。子育ての『仮面イクメン』にうなずき、『考課』におびえる課長にうなずきました。旦那に仕事をがんばって欲しい妻に共感。でも、新しい意見ってのは読めませんでした。女には絶対わからない悩みもあるんですね~。旦那さんには、のんびり楽しく働いていただきたいです!2015/07/07
GAKU
42
先日読んだ「男はつらいらしい」の続編的な内容でした。 2019/01/11
おかむら
35
結婚、育児、介護、老い、仕事で悩む中年男性達へのインタビュールポ。このようなことで悩んでるのは女性もいっしょだけれども、男性の場合あまり悩みをひとに言わないで抱え込む傾向があるようで。「男たるもの」みたいな呪縛から解き放たれると少しラクかもしれんと思った。最近の若い子はちょっとそんな感じもあるような気もする。この先非正規がより増えていけば男女の収入格差が無くなるような気もするし。各章のまとめはわりと無難というかありがちなのがイマイチ。2015/12/04
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