内容説明
ひらめきがやってくる 集中力を生む 持ちものが減らせる いつ何があってもあわてない 姿勢が正される 「心のゴミ」が捨てられる 憎しみ、怒りを手放せる クリエイティビティが研ぎすまされる 仕事がスピーディに進む。「心の庭」にはこんな効用がある!「心に庭を」を合い言葉に、禅の教えを庭になぞらえて、悩みや迷いをもつ読者に心を整え、「前向きの心」を引き出す力を与えてくれることを得く、新境地の作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
86
禅寺の住職にして庭園デザイナー、美術大学の環境デザイン科教授といくつもの顔を持つ作者が、より良く生きるため心に【庭】をつくることの意義を説くエッセイ。「まねる」は「まねぶ」であり「学ぶ」に通じる(威儀即仏法)。「自然=じねん」は「たくまない=良く見せようと飾らない。策を弄さない。損得勘定に走らない」。利休が考案した「露地」とは「心が露わになる庭」の意味で心を整えるための場所。心に響く言葉に出会えました。憎しみや怒りを手放せる《庭》を心の中に作るのは簡単ではないけれど、意識していきたいと思います。2015/08/11
なるみ(旧Narumi)
26
図書館本。寺社詣でを最近しているので、図書館の宗教のコーナーで手に取りました。返却日間近で読んだため、急いだせいか肝心の「心の庭」がもうひとつわからなかったのですが、ただ読みやすい一冊でした。なのでまたの機会に今度はゆっくりと読んでみたいな、と。すっきりした心や部屋を作っていくことを、私もマイペースでやっていきたいものです。2015/11/11
yuki**
9
「心の庭を思い描くことで、それと向き合うことで、本来の自分に立ち返ることができる」日本庭園は一度だけ京都で見る機会がありましたが本当に素敵でした。心が落ち着き、何をするわけでもないけれど無心になれる。心地がいい。新緑や紅葉や雪景色。季節とともに移ろいゆくこと、”余白”をつくることも意識する。人はいつもなにか考えをめぐらせているからこそのアドバイスがたくさん。枡野俊明さんの庭園デザイナーとしての心構えや庭園の知識が禅の教えと合わさりとても勉強になった。中ページの写真がカラーだったら、もっと嬉しかったな。2017/09/04
DEE
5
禅寺の住職であり庭園デザイナーでもある著者の、心の持ち方についてのお説教。 美しい庭を眺めている時、確かに心は穏やかで落ち着いている。禅も一度やってみたかったし、この本を読んだのはいいきっかけだったのかもしれない。2016/08/22
nranjen
4
本文抜粋「いま口にした言葉って、心に背いていやしないか」 誰にでもそんな感覚になったことがあると思います。それは、心が見えていないということではありませんか? どきっ! 表紙が柴崎友香の『春の庭』になんとなく似ている。 自分の心を見つめる必要性を強く感じる今日この頃。2015/01/10