ハヤカワ文庫NV<br> ターミナル・マン

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ハヤカワ文庫NV
ターミナル・マン

  • ISBN:9784150406929

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内容説明

ロサンジェルスの大学病院に一人の男が収容された。彼の名はベンスン。精神性の発作で暴力をふるう危険な男だった。病院当局は彼の発作を制御するためコンピュータを埋めこむことを決定する。手術は成功したかに見えたが、ある夜、患者つき精神科医のロスが病室を訪れるとベンスンは姿を消していた。しかも不測の事態が発生し、彼は六時間後に制御不能の発作を起こすという。闇に消えた男を追って必死の捜索が始まった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

39
Kindle本。再読。脳に電極を埋め込むという治療を受けた男が巻き起こす物語。脳内に電極を埋め込む精神科領域の実験的治療というのは昔からあり、最近ではうつ病の治療でも用いられている。うつ病の原因は脳の扁桃体にあるという。ドイツではその扁桃体に電極を通しペースメーカーで電気を送るという新しい治療が行われていて、成功していると聞く。しかし、何とも怖い治療だ。私は受けない。生きたニューロンでコンピューターを作るという発想が出てくる。これが50年近く前に書かれていることに驚く2022/05/01

さきん

19
脳に障害を持った男に発作を事前に察知して抑える装置を装着するが。当時の脳医学に関わる知識がふんだんに盛り込まれていて、現代の海外刑事ドラマと同じ雰囲気を感じた。教訓としてはフランケンシュタインと変わらない。2017/03/19

まぶぜたろう

7
脳神経とコンピューターを融合させる発想は今読むとかなり陳腐だが、それを詳細に物語る前半はさすがクライトン面白い。しかし物語が動き出してからは単なるサスペンスに堕す。しかも相当、出来が良くない。女精神科医がやたら出張って内心を吐露するのもうざいし、何のアイデアもないのが致命的に辛い。にしてもクリスマスの読む本じゃねーな。(○○○)2021/12/25

AICHAN

5
恐ろしい癲癇治療だ。2012/10/29

泰月

4
面白かった。話のメインではないのですが、生きたニューロンでコンピューターをつくるという発想が出てくるところなんて、攻殻機動隊みたいですね。これがほぼ50年近く前に書かれているってのがすごい。2018/12/02

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