内容説明
医師の友人の頼みで、麻薬中毒の女性を探すヴィク。消えた女性は何かに怯えるようにして「助けて」というメッセージを残していなくなった。そして彼女も息子も姿を消していたことがわかる。しかも彼は企業の機密を奪って姿を消した疑いが……壮大なスケールでおくるV・I・ウォーショースキー・シリーズ注目作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
つねじろう
58
もう50歳代に突入したはずだよねV.I、ますますタフでハードボイルドになってる。「正直物だが癪にさわる」彼女は行く先々で人を怒らせる。前を阻むドアは平気で得意のピッキングで開けて行くし。友からの人探しの依頼のはずが直線運動の結果、死体は見つけるわヤクの売人と銃撃戦はおっ始めるわ国家権力に追われるわテーザー銃で撃たれるわでいつものボロボロ状態。その中で浮かび上がる謎のユダヤ人女性科学者の戦時中の因果と因縁とその家族。辿りたどって解き明かされる真相は巨大権力を脅かし絶体絶命に。長いし厚いけど読み応え充分です。2015/12/17
NAO
47
ヤク中の女性を救出に向かうと女性はおらず、その女性の息子も行方不明になっていた。ウォーショースキーが調査を進めていくに従って、何者かが彼女の妨害をし、彼女が手に入れたものを奪おうとした。だが、その何者かが何を怖れ何を奪おうとしているのかが分からない。力と金がある権力者は、何でも自分の思い通りにできると思っている。ウォーショースキーの調査から、そんな権力者に二度も振り回されることになった女性科学者の生涯が見えてくる。権力の横暴は国家だけにはとどまらないということを痛感させられた。2026/06/28
niaruni
18
物語は堪能。このシリーズはもう読めるだけで満足。そして、主人公の魅力も物語の筋の通り方も少しも変わっていないことを確認して大満足。本筋とは関係ない部分で、国土安全保障省の横暴ぶりに唖然。そして、これはもう他国の出来事と安穏と眺めていられることではないのだ思い、愕然とする。大企業や研究者の男性優位主義の、あきれるほどのいやらしさにも、これは対岸の火事ではもうないと感じる。それにしても、それに対するヴィクの減らず口のすてきなこと。よし、それも他人事じゃないと思うことにしよう!2015/04/13
kyoko
15
ヴィクの減らず口と冒険物語が楽しみで今回もワクワクして読み進んだ。一世紀前から始まって、原子力やコンピューター開発の歴史に絡む、ホロコーストと家族の物語が縦横無尽に語られ、一度読んだだけでは、はたして何割私は理解できたのか。しかし猟奇性や刺激性ではなく、人間の生き様の深さ儚さ、そして正義と真実を語って読者をぐいぐい引っ張って行くパレツキーさんのストーリー展開に、今回もただただ夢中になった。4F(主人公、作者、訳者、読者が女性)はもう古い言い方かもしれないが、やっぱり私はこのシリーズが大好きだ。2015/01/20
Masa
11
読了。なんかすごく久々にV・Iに会った気がする。そのせいか、いや、そのせいではないと思うのだけど、とにかく面白かった。ロティが絡んでくると話に深みがあって好み。このシリーズ、後半の方が味があっていいような気がしています。ジェイクといつまでも続いてほしいけど、はてさてどうなることやら。ミスタ・コントレーラスについてはもうホント、いつまでもいまのままでいてほしい。2020/10/09
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