内容説明
世間の様相や日々の暮らし、人間関係などを“融通無碍な身の軽さ”をもって痛快に描写する『徒然草』。その魅力をあますことなく解説して、複雑な社会を心おだやかに自分らしく生きるヒントにする人生論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
47
大切なのは論でなく行動、手を汚さない批評より汗して働く偽善のほうが善に限りなく近いという作者の解説は具体例を交え分かりやすい2015/03/01
マッピー
20
タイトルで「へたな人生論」と書いておきながら、これはへたな人生論じゃないですか。まず『徒然草』の一文を抜粋する。そこに書かれたことと近い自分のエピソードを紹介し、どうすればよかったのかを分析するという型がきっちり決まっている。そもそも鎌倉時代の随想を現代に持ってきたところで、リアルな感覚とはならないからいいのだ。それが著者のエピソードになると、リアルに悪口めいて、ちょっと気分がよろしくない。そしてそれが延々と続くこの本の構成。薄い本なのに、とても時間がかかってしまいました。とても一気には読めなかったので。2023/12/28
高橋 橘苑
17
本書は、「ヘタな人生論より〇〇〇」というシリーズものの一冊であるようだが、タイトルで損をしていると思える。「徒然草」の入門書として最適である。古文の分かりにくい言い回しを理解できるように、平易に解説してくれている。「徒然草を読む」は時空に対峙する哲学的な内容であったのに対し、こちらはもっと間口が広く、全編からの引用と、著者の具体的な体験例で構成されている。著者の荻野さんは「不惑の四十」を過ぎて、「徒然草」の真意が解る様になったと述べているが、自身もタイミングとも云える時期に巡りあったのかもしれない。2016/01/28
獺祭魚の食客@鯨鯢
15
その昔、入試対策のため「外国語」のような文章を「訳し」ながら読んだ記憶があります。その時は作品を味わうより、入試問題として出題されるかどうかということの方が気になっていました。断片的な文章の「解読」ばかりで、人生経験のない若輩に作品の言いたいことを理解することは困難でした。そして還暦を目前にした今、カリスマ予備校講師の「講釈」のおかげで楽しむことができました。「マドンナ」と言われていた氏の予備校での講義を見るような乗りを感じ、楽しく読むことができました。これならば、古文嫌いにはならなかったかも。2018/02/11
やまはるか
14
古典を教える予備校の人気講師が現代語訳した徒然草の章段を人生訓として読み解く。如何に賢者が著わしたものといえ14世紀に綴られた言葉が700年後の凡人にこうも響くのは何故か。題名を意識した著者の訳も影響していると思われるがそれにしても700年のギャップはどこへ行ってしまったのか。あれもこれもと頷かざるを得ない人生訓をシャワーのごとく浴びながらこの不思議に戸惑った。2022/07/16




