１１

著者名：いがわうみこ【著】

幻冬舎コミックス（2015/03発売）

• ISBN：9784344833623

内容説明

ある人は彼に焦がれ、ある人は彼の境遇を想って泣いていた。語り口や記憶、時間の流れや経験によって異なる「彼」の姿。新鋭・いがわうみこが、笑いと涙で贈る、ある男の物語――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[かちゃん]

借り本。陰鬱男子の過去と未来。いいね、この作家さん！！最初は「あれ？もしかして様子がおかしいギャグ漫画なのかな？」と思ったらとんでもなくシリアスな人間模様を描いた作品でした。センスの良い方からお借りした作品なので間違いないとは思ったけど、これはどストライクでした。他の作品も読んでみたい。

2015/04/27

[烏鳥鷏]

11人の視点で語られる一人の男。最初、暗そうな表紙の割りにギャグっぽいと思ったらどんどん深刻な事情が語られ、男が直接出てこない無関係のように見えた話も繋がっていき、そして読後はすっきり。一見関連のない人物たちに密かなつながりが…という作品好きだ、「駅から5分」やゲームの「街」とか。顔が似ているキャラが数組いてちょっと分かりにくかったが、面白い構成だった

2016/07/11

[みるく]

春義くんをめぐる物語。この作者の本好きだわー。心臓がぎゅーて痛くなる話だけど読み進めずにはいられなかった。ラストでホッとできて救われました。

2015/05/29

[ゆっさん]

この人多分すごく頭がいいような気がする。前に別の作品読んだ時も天才かと思ったような気がする。好きだな。細かいところでブフって笑かすのもうまい。この話はふんわり全てが繋がってて、最後のまとめ方も光ってたな。

2015/04/20

[けにー]

辛くてつらくて読むんぢゃなかった･･･て類の漫画。でもまた読み返すと思う。目も逸したくなる程の作品の中に本当に必要なものがあると思ってるので。ただドＭなだけかもだけど。(死)ラストは始めから決めてたそうだけどあれで漫画としては傑作になったと思うし救われた人もいるかもだけど、本当にこういう漫画ばかり読んでる人には「そーじゃないんだよ」といいたい人も少なからず居ると思う。まぁ作者自身身を削って書いてるわけであの落とし方でないと辛かったのかもなぁとも思ったりする。

2015/03/10