ハーレクイン文庫 私という名の他人

著者名：マーゴット・ダルトン/鈴木たえ子

ハーレクイン（2015/03発売）

• ISBN：9784596931627

内容説明

リーはわびしく、孤独で、不安だった。大けがをして記憶を失い、自宅の屋敷に連れてこられたものの、使用人は皆よそよそしく、夫ポールの目は憎しみに満ちている。だが、リーが以前の残酷な性格からは想像もつかないほど優しくなったことに、やがて周囲は気づき始める。ポールにも再び愛されるようになっていくリーだったが、ついにすべての記憶が戻ったとき、恐ろしい事実に愕然とする。記憶を失う前の私は、離婚を切り出したポールを憎むあまり彼に殺し屋を差し向けていたのだ……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やまと]

久しぶりにハーレクイン読んだけど、凄く面白かった。 ハーレクインの記憶喪失物の性格の悪かった妻って、だいたい別人だったりするんだけど、まさかの本人でした。 記憶喪失後のヒロインちゃんの性格が別人過ぎて ヒーローじゃなくても惚れ直すと思う。そしてヒーローいい人過ぎ。 二人には心から幸せになって欲しい。

2020/02/28

[早川珠生]

初記憶喪失もの 性格形成の過程が明かされ納得 今までで初めてだと思うが傲慢じゃない夫だった！徐々に覚醒していき本来の自分に戻っていくのが自然に辿られていた

2011/06/13

[みータン]

記憶喪失物。ハーレクインというジャンルに押し込めるには勿体ないほどの名作と思います。…胸が切なくなります；；

2010/12/16

[みータン]

ラストの一文「そうなればもう永遠に子供達は安全だ」があっさり書かれてる分、妙に心に残るなぁ…。読み返してしまうウルルとくる作品。★５

2012/06/11

[こえん]

文庫版を入手したので再読。記憶喪失前後のヒロインは、双子なの？と思うくらい、性格が違ってびっくり。だけど、理由が明かされると何となく納得できるからスゴイ。さすがに、どんな理由があっても旦那の○○を依頼するのはどうかと思うけど…。

2010/07/24