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内容説明
日本初・最大の公害事件、足尾鉱毒事件。自らの家族の根をその地にもつ著者が、田中正造と農民たちの生と死を描き尽くした宿命のライフワーク。各紙誌絶賛!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
41
言わずと知れた足尾鉱毒事件で天皇に直訴までした人物を立松和平が独自の語り口でねっとりと(失礼m(__)m)書き綴った一冊。河出書房から文庫化されているらしいが、単行本で読めたのは良かった。と、いうのは本山賢司氏の挿画が割と挿入されていること。読むのに疲れた頃合いに自然を描いた挿画が現れるとなんとなく得をした気分になります。2012/09/07
カモメ
3
谷中村は鉱毒がない時は豊かな米がとれ畑は土質が柔らかで耕すのにさして労力はいらず、三年に一度洪水がやってくるが肥沃な土地が田畑に運ばれ肥料いらずだった。しかし鉱毒により田んぼが毒水におかされ穂や大豆や小豆はなぎたおされ、鉱毒の染みた麦や野菜、鉱毒を体内で濃縮させた魚や鳥を食べた人たちは目が見えなくなった。黒く縮んで目が爛れた赤ん坊は生まれ水にしずめられていた。しかし噂が立つのが恐ろしく田中正造やそこで暮らす人たちはこの惨状について沈黙し、銅山の操業停止そのものを執拗に叫び続けていた。田中は議会での演説や2024/08/30
ラオニ
0
う~ん疲れた。話に引き込まれる感じがなかったかなー。2015/04/29
シェリングフォード
0
足尾の坑夫であった曽祖父をもつ著者が風聞を元に様々な視点から足尾銅山鉱毒事件を描いた作品。 権力に対して田中正造を筆頭にそれに抗う谷中村村民の描写が印象的である。 谷中村は元々三年に一度洪水があるだけで、その洪水も山の肥沃な土が田畑に運ばれ向こう三年は肥料いらずな自然に豊かな村であった。 それが鉱毒ガスによる酸性雨により、近辺の山は荒廃、木を失い土壌を喪失した土地は、次々と崩れていった。崩れた土砂は渡良瀬川を流れ、下流で堆積した。このため、渡良瀬川は足利市付近で天井川となり、手に負えない激しい洪水となる2024/08/22
星辺気楽
0
最期の章は、これでもか、これでもかと無情で非情な権力の犯罪に震えた。2020/05/18
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