内容説明
江戸の長屋で密室殺人事件が発生!現場で目撃されたのは、天翔ける巨大な白猫の姿。不可解な事件は続き、現場の状況から町娘・お美濃が疑われてしまう。そこで、彼女の無実を信じる五人の少年少女が捜査を開始!圧倒的美少年・黎、歴女・真琴、小坊主・越人、戦闘少女・凜音、抜群の頭脳を誇る学。この五人は、実は未来から訪れた未来S高校航時部のメンバー!不可能犯罪の真相はやがて彼ら自身の時間旅行の秘密に迫っていき――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
91
昔懐かしの香り漂うジュブナイル小説、とは思うがキャラの味付けは今時のライトノベル。含蓄のある文章は若い作家にはまず書けないと思う。時代伝奇ロマン、ミステリー、時空SFその他様々な要素アイデアがぶち込んであり縦横無尽に駆使して一本の物語にまとめ上げる手腕も、辻真先のキャリアの厚みあってこそ。芸で読ませる。気になるのは中盤以降出てくる強烈なメッセージ性。80代の辻先生が今だからこそ絶対訴えたいテーマを伝えようという真摯さは好きだしお説教があるのもジュブナイルらしくて嬉しいんだけど若い読者は引くかも。2015/02/16
METHIE
11
辻真先先生の小説に「人類は衰退しました」が、ホントこの人は若いよなぁ。 https://twitter.com/METHIE34/status/499511505625174018 序盤22世紀の5人の若者が(このメンバーに男の娘がいるのも昔からあるとはいえスゴイ) 江戸時代でタイムスリップで旅行して殺人事件を解決しようとするが、 中盤あっと驚くどんでん返しがあり、そこから意外な展開に行き、終盤ではある人物の笑ってしまう描写など見どころが多い。 明らかに311震災以降の日本を意識した描写は評価がわかれる。2014/08/14
ミナミナミ
7
はるか遠い未来からタイムスリップで訪れた、「未来S高校航時部」メンバーが、江戸の町を騒がせた不可能犯罪の真相に挑む! という展開だと思いきや、もっと大きな陰謀が… ちょっと思想強めなので判断難しいな…2023/03/02
zen1ro
7
なぜだろう 読み進めるのに 苦心した2016/06/17
つむじ
6
(図書館)現代の高校生が過去の時代にタイムスリップし・・・。よくあるシチュエーションですが、さすが辻真先さん!お見事でした。大人が満足できる1冊です2014/09/15