内容説明
覚えやすく歌いやすいが、堅苦しさのある「唱歌」。当代一流の詩人と作曲家が子どもたちのために競作した、世界に誇るべき文化財「童謡」。対立しつつも共存していた唱歌と童謡の魅力とは。大正から昭和初期のラジオ番組「子どもの時間」では、どんな歌が流れていたかを分析し、その頃に子ども時代を過ごした人々の愛唱歌をアンケート調査するなど、その歴史と人間模様をまじえて、日本の音楽文化と言語文化を再発見する。(講談社学術文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
8
著名な国文学者が本気の童謡ファンぶりを示した一冊。めちゃ面白い。戦前のラジオ放送の分析は精密なのにエモーショナルだし、著名人への「心の歌」インタビューは若尾文子、王貞治、江藤淳と回答者のバリエーションがすごい。楽理分析の記述が上手くて、ドソを使わないことで日本的抒情を西洋音楽に落とし込んだことがよくわかる。学者肌の人だからこそ効果的なエモーションの発露か。本居長世が同級生だった時凡才だった山田耕作を「自分の売り出し方がうまい生簀かないやつ」みたいに思ってた話あたり味わい深い。2021/08/11
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