内容説明
ただでさえ「こまったものだ」の日々だが、最も憎むべきは、飛行機、書店、あらゆる場所に出没する「ばかおとっつあん」だ!? 老若男女の良心にスルドク突き刺さる、強力エッセイ。
※本書は一九八九年十二月に本の雑誌社から刊行された単行本『酔眼装置のあるところ』を改題し、文庫化した作品を電子書籍化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
30
元タイトルは『酔眼装置のあるところ』(1989)。考えてみたら、ぼくの読むシーナ本はみんなエッセイで、小説全然なし。これでいいのかな? いいのだ。というわけで今回もおもしろかった。内容はこの表紙カバー写真がすべてを語る(というわけでもないが、当たらずといえども遠からず)。途中で吹き出しそうになる個所多しなので、くれぐれも電車・バスで読むときは注意。つい大笑いしてしまったら、こっちが「ばかおとっつあん」と化してしまうのだ。それにしても作家は大変だな。と思うのが「缶詰」。本来は「館詰め」だとは初めて知った。2015/07/07
nontama9
10
あとがきとかぶってしまいますが(私の感想がそのままあとがきに書いてあったのでガーンと思いました…)、そういうことあるある、そういう人いるいる、そして話の中に出てきた本が読みたくなります。私はがちがちのひきこもりなのでとても真似できませんが、椎名さんの本はそんな私を少し空想のサバイバル旅気分にさせてくれます。なんとなくタイトルから感じるイメージとは違うけど、楽しい一冊でした。2014/10/19
たーくん
9
再読。→→→ある時は、いやーな本に憤り、またある時はエラソー書評をなます斬り。締めきり地獄に往生し、謎のダイレクトメールにうろたえる。ただでさえ、「こまったものだの日々」なのに…。外を歩けば、恐るべきダンゴ女やカナキリオババに遭遇、はたまた「ドクササコ」の影におびえ…。しかし最も憎むべきは、飛行機、書店、あらゆる場所に出没する「ばかおとっつあん」だ!?老若男女の良心にスルドク突き刺さる、強力直撃エッセイ。2017/11/12
ソラ
6
内容(「BOOK」データベースより) ある時は、いやーな本に憤り、またある時はエラソー書評をなます斬り。締めきり地獄に往生し、謎のダイレクトメールにうろたえる。ただでさえ、「こまったものだの日々」なのに…。外を歩けば、恐るべきダンゴ女やカナキリオババに遭遇、はたまた「ドクササコ」の影におびえ…。しかし最も憎むべきは、飛行機、書店、あらゆる場所に出没する「ばかおとっつあん」だ!?老若男女の良心にスルドク突き刺さる、強力直撃エッセイ。 2009/03/20
ダンスにホン!ころりん
5
20030425初版発行 198912「酔眼装置のあるところ」を改題し文庫化 130421読了 読みながらどんどん読みたい本が増え、さらに外へも出かけたくなってしまう。沢田さんのあとがきにある通りに行動しながら読んでいたので笑ってしまった。巻末の著者が読んだ本一覧はありがたい。そして今、読メがあって良かったなぁとしみじみ実感。あと、この本にも登場する「ブレードランナー」やっぱりみなくては!2013/04/21